いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
12月9日(水)ポンド/ドル
基調
波乱含み
目先の注目材料
・12/9 英首相・欧州委員長会談
・12/10-11 EU首脳会議
・主要国株価、国際商品価格
通商交渉に絡むヘッドライン次第で荒れ模様に
ポンド/ドル相場は先週4日に2018年5月以来約2年7カ月ぶりの高値を付けたが、今週に入ると、英国と欧州連合(EU)の通商交渉が難航する中で乱高下しつつ反落。
昨日の交渉でも合意に向けた前進は見られず、英国のジョンソン首相は「我々は常に希望を持っているが、通商交渉を断念して合意なしで離脱するしかないと認識せざるを得ない時が来るかもしれない」との見解を示した。
一方で、英政府は先に策定した「国内市場法案」のうち、EUとの離脱協定違反を自らの意志で可能にする条項を撤回。
一部には、これで通商合意に向けて交渉に弾みが付くとの期待もある。
こうした中、本日はジョンソン英首相がブリュッセルを訪れフォンデアライエン欧州委員長と対面で協議を行う予定となっている。
明日からのEU首脳会議を前に合意へのメドが付けられるか注目の協議となる。
仮に、ここでもメドが立たないようだと、離脱移行期間の終了がほぼ3週間後に迫る中、「通商合意なき離脱」の可能性が高まる事になるだろう。
ポンド/ドル相場は、ニュース・ヘッドライン次第の荒れ模様の展開が続く公算が大きい。
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