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欧米が経済制裁か、リラ円陽線だらけも動かず 株は強い

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総括

欧米が経済制裁か、リラ円陽線だらけも動かず 株は強い

(通貨最下位、株価3位)

予想レンジ トルコリラ/円 12.8-13.8

(ポイント)
*2020年GDPの予想は僅かにマイナス成長か
*11月消費者物価は14.03%と高い
*株価は世界で3位の強さ
*11月製造業PMIは悪化
*今週は9月失業率、10月経常収支、外貨準備高の発表がある
*米議会はトルコ制裁を決定、トランプ大統領は行使を拒否
*3Q・GDPは予想を上回った
*10月貿易収支は赤字拡大も輸出入とも拡大
*国民はリラより外貨や貴金属を選好している
*ウクライナでロシアとの緊張が高まる
*政策金利は10.25%から15.0%へ大幅引き上げ
*政府の2020年の経済成長率見通しは0.3%
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした
*経常・貿易収支以外の経済指標は概ね強い
*11月半ばまでは通貨、株価、長期債でトリプル高が進んだ
*数多くの国際紛争に関わっている
*ムーディーズが格付け引き下げ
*カタールの枠増加に続きに続き中国ともスワップ協定締結

(2020年GDPは)
 市場では2020年のGDP伸び率を横ばいと予想している。3Qは予想を上回る強い伸びを示したものの、前2四半期の落ち込みは激しく、通年の成長率は辛うじてマイナス成長を免れる程度にとどまるとみられる。世界で2020年の成長率がプラスになるのは今のところ中国だけだとされているがトルコは?

(11月消費者物価)
11月消費者物価は、前年同月比14.03%上昇した。
リラ安を受けて、上昇率は2019年8月以来の高水準を記録した。上昇率は、10月の11.899%から加速し、予想の12.6%も上回った。
トルコ中銀は先月、大幅な利上げを決定したが、今回の物価統計を見る限り、金融政策の引き締め圧力は今後も続きそうだ。急加速は、21.08%上昇した食品・非アルコール飲料がけん引。新型コロナウイルスの影響で失業者が増える中、家計を圧迫した。その他のモノ・サービスの価格は29.22%上昇した。
インフレ率は年初以降12%付近で推移している。新型コロナの感染抑制策を背景に、トルコ経済は2Qに深刻な打撃を受けた。
エルバン財務相は、当局は物価安定を確保するため、財政・金融政策の手段を調和して用いると発言、「高インフレによる国民への影響を最小限に抑えるために全力で取り組んでいる」とした。
11月の生産者物価指数は前年同月比では23.11%の上昇となった。

(製造業PMI)
11月製造業PMIは51.4で前月の53.9から低下し5月以来の低水準となった。
景況拡大の悪化の分かれ目の50は上回った。11月は生産と新規受注が鈍化したが、雇用は引き続き拡大した。
 感染の再拡大が消費者需要や生産プロセスに悪影響を与えるとともに、リラ安が投入コスト、産出コストともに押し上げているという。
サプライチェーンへの影響は一段と厳しくなり、製造開始から出荷までに要する期間は調査開始以来3番目の長さとなった。

(今週は)
 今週は9月失業率、10月経常収支、外貨準備高の発表がある。先週の外貨準備は事前に大幅減少観測があったが実際は微増であった。12月4日で外貨準備高は439億ドル。

(米国の制裁)
12月4日には米議会は、国防権限法の最終法案に対トルコ制裁の義務化を盛り込んだ。トルコが昨年、ロシアから地対空ミサイル「S-400」を購入したことに対して、米国が制裁を発動する可能性が高まった。ただトランプ米大統領は、別の条項を理由に、同法案に拒否権を行使する姿勢を示している。
 
(EUも対トルコ制裁か)
 EUは、東地中海のガス田探査を巡りトルコに制裁を科すべきか7日の外相会議で検討し、10日からの首脳会議で決定する。
 対トルコ制裁を巡る決定は、現在EU議長国を務めるドイツが鍵を握る。同国は当初、ギリシャとトルコの間を仲介する方向に期待を寄せていたが、トルコが10月にキプロス沖で中断していたガス田探査を再開させたことに反発。あるEU外交筋は「ドイツの我慢にも限界がある」と述べた。
   
(4年前に大統領自らドル売りリラ買いを行った) 
4年前の2016年12月9日にはエルドアン大統領自らがドル売りリラ買いを行った(20万ドル相当)。1リラ33円、ドル円114円の時だったので 1ドル3.45リラ。大統領はまた、布団の下にある外貨をリラに換えよと号令をかけた。それでもリラは下落。やはり貿易赤字の国の通貨を長期的に強くすることは難しい。その分は金利で稼がないと、ただ短期金利を下げたりして追いつかなかった。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

陽線多いが、なかなか上がらず

日足、陽線が多いのだが、それぞれ短いので、なかなか上昇しない。12月4日-7
日の下降ラインが上値抵抗。11月24日-12月7日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。ボリバン中位の僅かに下。雲中。
 週足、11月9日週の大陽線の後はじり安。11月16日週-30日週の下降ラインが上値抵抗。11月2日週-9日週の上昇ラインがサポート。ボリバン下位。
月足、11月は陽線となった。9月-10月の下降ラインを上抜く。7月-8月、6月-7月の下降ラインが上値抵抗。まだボリバン下限。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

ナゴルノ紛争でクリミア返還に希望

 ウクライナのコルスンスキー新駐日大使は11月30日、ナゴルノカラバフ紛争でアゼルバイジャンがアルメニアから占領地を取り戻したことを歓迎した。「領土一体性の回復は重要。(ロシアに併合されたウクライナ南部)クリミア半島の返還への希望がさらに大きくなった」と述べた。
 ただ、ウクライナ東部の紛争も含め、問題は軍事的手段ではなく外交交渉で解決すべきだとの認識を示した。
 2014年のクリミア併合時に駐トルコ大使だったコルスンスキー氏は、ウクライナがトルコとドローンを共同開発していることに触れ、「軍事協力の継続・拡大を期待している」と語った。トルコ製ドローンは、ナゴルノカラバフ紛争でアゼルバイジャンが使用して事実上の勝利につなげたほか、ウクライナも配備計画を持ち、ロシアが警戒している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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