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外需中心の回復、感染深刻、株価は年初来プラス圏達成

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総括

外需中心の回復、感染深刻、株価は年初来プラス圏達成

予想レンジ 5.0-5.5 

(ポイント) 
*株価は年初来プラス圏達成
*11月製造業は小幅改善
*11月の新車販売、2月以来の水準に回復
*2286億ペソの追加インフラ計画を発表
*コロナ感染状況は悪化
*3Q経常黒字が急増 ペソの支え
*海外からのメキシコ向け投資や送金は増加
*中銀によればここまでの景気回復は外部セクターに依存
*11月前半CPIは3.43%
*来年の成長率予想引き下げ
*11月はトリプル高が進んだ
*原油高も好材料
*コロナ感染者数は100万人を超えた
*政策金利はインフレ上昇もあり据え置きとなった
*10月自動車生産は増加
*フィッチは格付け据え置き
*雇用はやや改善
*債務拡大でソブリン格付けの引き下げも話題になり始めている
*対米貿易依存度が頗る高い

(4月からは堅調だが、年初来では、まだ対円9%安)
2か月連続陽線、12月も陽線スタート。4月の対円4.22から這い上がってきた。年初の6.01と最安値の4.22の半値の5.12は越えた。ただ年初の高値までは遠い。4月は対円で22%安となったが、現在は9%安まで取り戻している。
11月はペソ高、株高、債券高(金利低下)となったが、さらなる上昇にはコロナ感染抑制がカギだろう。

 (11月製造業PMIは43.7に小幅改善も、50以下が続く)
11月の製造業PMIは43.7と、10月の43.6から上昇したものの、景況改善・悪化の分岐点となる50を引き続き下回った。依然としてコロナ禍が経済の足を引っ張っている。
4月に過去9年の統計史上最低の35.0となったが、その後は徐々に回復している。
メキシコ製造業部門の下降傾向が弱まる兆候は見られない。11月は、「生産、輸出および全体の売上高の落ち込みが拡大、値下げ戦略に対する需要の反応が鈍く、当面、回復が見込める公算は小さい」とされている。
それでも経済は新型コロナ感染拡大抑制のためのロックダウン(都市封鎖)時の底からは盛り返しはじめており、3Qの経済成長率は前期比12.1%となった。

(11月の新車販売、2月以来の水準に回復)
11月の国内新車販売台数は前年同月比23%減の9万5485台となった。9カ月連続で前年同月を下回ったものの、新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2月(10万4318台)以来の水準に回復した。
 10月の販売台数を13%上回った。20年1~11月累計の販売台数は84万3986台で、前年同期比29%減。
 メーカー別では日産自動車が最も多い1万8428台で、GMの1万4115台、独フォルクスワーゲン(VW)の1万2854台が続いた。

(2286億ペソの追加インフラ計画)
 政府は、総額2286億ペソのインフラ投資計画を公表した。10月に続く公表で、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込む経済を下支えする狙いがある。ただ行政は業務時間や人員を縮小しており、計画が予定通りに進むかは不透明だ。
 エネルギーや交通など29件のインフラ整備計画を公表した。10月上旬に計39件、総額2973億ペソのインフラ投資計画を公表している。30日公表の計画と合わせた合計68件の計画の投資額は、国内総生産(GDP)比で2.3%に相当する。37万~40万人の雇用創出が期待できるという。
 ロペスオブラドール大統領は「来年1~3月期には新型コロナ流行前の水準に回復する」との経済見通しを示した。

(WHO、メキシコの新型コロナの状況に懸念表明)
テドロスWHO事務局長は、メキシコの新型コロナウイルス感染と死亡が増加し、政府が来年1月まで感染拡大が続くと予想していることを踏まえ、同国が「悪い状況」だと述べた。
 メキシコのコロナ死者は世界で4番目に多い約10万6000人。確認されている感染者は110万人超だが、公衆衛生の専門家らは実際の数字はこれよりはるかに多いとみている。

テドロス事務局長は、「メキシコにおける感染者と死者の増加規模は大変懸念される」と発言。1週間の死者数が10月12日までの週が2000人だったのに対し、11月23日までの週は4000人前後だった指摘し「これはメキシコが悪い状況にあることを示している」と述べた。「感染者、死者ともに増加するのは極めて深刻な問題と思われる。われわれはメキシコに対し、極めて真剣になるよう要請する」と述べた。

テクニカル分析

ボリバン上位に留まるも11月9日の高値5.24を上抜けず

 日足、11月9日に5.24に達した後は小反落するも再び上昇。11月19日-12月1日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。雲の上。ボリバン上位。
 週足、4週連続陽線。今週もここまで陽線。11月9日週の高値5.24はまだ上抜けない。
11月16日週-23日週の上昇ラインがサポート。雲の上へ。
月足、6月-9月の下降ラインを上抜く。9月-10月の上昇ラインがサポート。ボリバン中位。雲の下。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

在メキシコ日系企業はバイデン新政権のUSMCA関連政策を注視

 米国大統領選挙でバイデン氏の勝利が確実と報道されていることを受け、ジェトロが在メキシコ日系企業を対象に11月11~13日にアンケートを実施した。
新政権が誕生した場合に注視する政策としては、「USMCAに基づくメキシコ国内の労働環境の監視強化」が最も多く、「対中国政策」が続いた。対中政策については、「中国からの対米輸出が増加し、メキシコの対米供給基地としての重要性が低下する」などのコメントがあった。期待する政策は、「USMCAの原産性判断基準の緩和(自動車産業)」が最も多く、「新型コロナウイルス感染対策」と「環太平洋パートナーシップ協定(TPP11)への参画」が続いた 

情報提供元:FX湘南投資グループ
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