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原油安や米大統領選で波乱も10月は最強通貨、5円維持できるか

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総括

原油安や米大統領選で波乱も10月は最強通貨、5円維持できるか

予想レンジ 4.7-5.2 (通貨10位、株価12位) 

(ポイント) 
*今週の製造業PMIなどの指標は改善
*3Q・GDPは前期比12.0%増
*米大統領選でバイデン氏優勢観測でペソ上昇
*10月は月間最強通貨
*来週は消費者物価、鉱工業生産、政策金利の発表
*政策金利は11会合連続で引き下げられたが前回の利下げ幅は0.25%に縮小
*中国製ワクチン治験実施
*貿易黒字がペソを支えている
*雇用はやや改善
*インフレは4%にのせる
*海外からのメキシコ向け投資や送金は増加
*中銀によればここまでの景気回復は外部セクターに依存
*政府は、総額2970億ペソのインフラ投資計画を発表
*9月の自動車生産、2月以来の高水準に
*中銀が発表した調査では、20年の実質経済成長率はマイナス9.97%
*中銀は流動性供給を延長
*債務拡大でソブリン格付けの引き下げも話題になり始めている
*株価は安い、年初来15.48%安
*大統領は経済が4月と5月に「底を打った」と指摘
*対米貿易依存度が頗る高い

(今週は波乱、米大統領選挙の思惑で)
 今週は米国大統領選挙の投開票があった。当初はトランプ大統領が優勢との思惑で、メキシコへの厳しい対策が継続されることで4.785まで売られたが、開票が進みバイデン氏優勢となり買い戻され5円台をつけた。

(10月は月間最強通貨、3Q・GDPも巻き戻す)
 10月のメキシコペソは対円で3.56%上昇し最強通貨となった。ただなかなか5円を完全に抜けず、コロナ感染拡大前の6円には遠い。先週は米株下落によるリスクオフ、原油安で売られた。ただ9月貿易収支は黒字を確保しペソを支えた。メキシコは過去4カ月、多額の貿易黒字を計上してきた。自動車部門を中心に米国によるメキシコのモノへの需要が好調だったためだ。一方、国内需要は依然弱く、各企業ともなお新型コロナのパンデミックの打撃を受けている。8月小売売上は前期比2.5%増で7月の5.9%増から悪化した。新型コロナのパンデミックにもかかわらず、メキシコへの送金は今年急増した。ロペスオブラドール大統領は今年の送金額が400億ドルと、過去最高水準に達するとの見方を示している。

(3Q・GDPは)
 3Q・GDPは前期比12.0%増加した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための封鎖措置の中にあった2Qは17.1%減少していた。3Qは落ち込みの大部分を取り戻した。予想は11.9%増だった。
 GDPの内訳は、農業、林業、水産業、鉱業を含む第1次産業が前期比7.4%増。製造業などの第2次産業は22.0%増だった。サービス部門を含む第3次産業は8.6%増加した。メキシコ経済は今年、10%近く落ち込むとみられている。これは世界大恐慌以来の大幅なマイナスとなる。
 
(今週の指標は好調)
10月企業信頼感は41.5で9月の40.7から上昇
10月製造業PMIは43.6で9月の42.1から上昇
10月消費者信頼感指数は37.6で9月の35.9から上昇
 
(来週は消費者物価、鉱工業生産、政策金利の発表)
10月インフレは4%の予想、9月鉱工業生産は前年比-7%の予想、政策金利は4.25%から4.0%へ引き下げ予想となっている。

(メキシコ、中国製ワクチン治験実施へ)
 政府は11月3日、新型コロナウイルスを巡り、中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)が開発中のワクチンが到着したと明らかにした。メキシコ国内で18歳以上の1万~1万5千人を対象に、開発の最終段階である臨床試験(治験)のフェーズ3(第3相)を実施する。
 政府は米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やドイツの新興企業キュアバク、ロシアの「スプートニクV」など計7種類の治験を予定している。メキシコでは11月2日時点で、新型コロナの累計感染者数が93万3155人、死者数は9万2100人が確認されている。世界でそれぞれ10番目、4番目に多い。感染者数は1日で5千人規模で増え、深刻な状況が続いている。

テクニカル分析

一時ボリバン下限下抜くも5円のせ

 日足、今週前半は一時ボリバン下限を下抜くも11月4日の長い下ヒゲで再びボリバン上限へ。5日線上向き。11月4日-5日の上昇ラインは急すぎるがサポート。
  週足、ボリバン上限近くから反落も中位で支える。10月12日週-19日週の上昇ラインを下抜く。雲の下へ。9月28日週-11月2日週の上昇ラインがサポート。5円にのせて越週できるか。
月足、6月-9月の下降ラインを上抜く。9月-10月の上昇ラインがサポート。ボリバン下位、雲の下。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

米超党派議員がメキシコのエネルギー政策を問題視

 米国の共和党、民主党の上院および下院議員43人が、メキシコ政府のエネルギー政策が「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の精神を損なう」とし、米国企業に対し公正な対応を取るようメキシコ政府に働き掛けることを求める内容の陳情書を、トランプ大統領宛てに送ったことが明らかになった。
 書簡では、2014年に実施されたエネルギー改革により同分野への民間投資が許可され、米国企業による数十億ドルにも上る投資が行われているにもかかわらず、「メキシコ政府がメキシコ石油公社(PEMEX)に有利な規制を発表し、米国企業への許可を取り消す、または許可を遅延させるなどの例が報告されている」とし、このことは「ロペス・オブラドール大統領が現行法規の枠組みの中であらゆる手段を講じて、PEMEXと電力庁(CFE)を保護するよう規制当局に指示したメモが露呈したことからも明らかだ」と指摘している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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