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「FX賢者はチャートに行きつく」川島寛貴氏 FX特別インタビュー(前編)

FX賢者はチャートに行きつく

以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものです。その内容について当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

インターネットで株式やFXの投資家向け情報サイトの立ち上げを行い、自らも「為替王子」としてFX初心者向けに解説をしていらっしゃる川島さんにお話を伺いました。FXとの出会いや、凄腕トレーダーの共通点などをお話しいただいています。

▼目次

1.お金と共に過ごした青春時代
2.「みんなの株式」たちあげ
3.ブームのなかFXとの出会い
4.凄腕FXトレーダーの共通点

お金と共に過ごした青春時代

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編集部:
本日はよろしくお願いいたします。いきなりですが、学生時代の川島さんって、どんな感じだったんですか?
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川島:
もともと実家が米屋でしたので、子供のころから「商売」になじみがあり、お金のことは結構好きでした。 店頭の自動販売機の補充や、お米の配達なども手伝いをしていました。
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編集部:
へー。
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川島:
自動販売機って大量の小銭が入っているんですけど、毎週これを家族みんなで仕訳をしていました。これが、私と通貨との出会いです・・・。
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編集部:
(笑)。正確には貨幣との、ですね。
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川島:
小学生ながら、例えば炭酸飲料の原価がわかっていましたので、「このコーラが売れるほうが儲かるなあ」などを考えながら暮らしていました。

あと、高校生の時、学園祭で商売をやりました。 浅草の問屋に行って、バルーン型で腕につけるタイプの人形を2,000個仕入れて、学園祭で販売しました。そうしたら、その日の渋谷はその人形を腕につけた女子高生であふれまして。当時、※ストニューが取材に来ましたね。あとは、プリクラの台をゲーセンから借りてきて小銭を稼ぐなど・・・。

※東京ストリートニュース:渋谷を取材していたカルチャー雑誌

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編集部:
結構本格的なんですね。
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川島:
実は人形の仕入れに30万円が必要でした。手持ちでそんな大金はありませんので、同級生みんな、あと先生にも「株式」を発行し、お金を集めました。
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編集部:
おお。資金調達ですね。
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川島:
見よう見まねで、家庭用のプリント印刷機で、株券を一枚一枚刷りました。証券の発行ですね。 株式に投資してもらうメリットがないといけないので、配当を考えたりしました。 学園祭が終わった後は、配当として仕入れたバルーンを分配しましたね。 いまなら学生でも実際に会社を作れますが、当時はそんな感じでした。
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編集部:
学生でお金がない場合、そもそも人形の販売をあきらめるか、あとはバイトするくらいしか思いつかないと思うのですが、すごいですね。
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川島:
そうですよね。ビジネスの仕組みが好きでしたし、同級生のみんなにも体感してもらいたいという目的もありました。

そもそも、私が通っていた高校は、ちょっと変な学校でして、3年生になると「トレード」の疑似体験をしていたんです。
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編集部:
トレードの?
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川島:
ゲームセンターの競馬ゲームってわかりますかね。それのマーケット版のような表示ができる会場がありまして、当時、1997年のマーケットを30分で早送りで再現して、その間、学生は「トヨタを買う」「ソニーを買う」などをやっていました。まさに外為どっとコムさんのデモトレードアプリ「Be a trader!」みたいなものですね。
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編集部:
金融教育がすごい学校という印象を受けました。
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川島:
商業高校でして、手形の裏書などを授業でやっていました。 なので、生徒はみんな、減価償却などはわかっている感じでした。
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編集部:
その、商業高校に進学したのは、ご実家で家業があったからですか?
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川島:
会計や簿記など、現実的なお金のやり取りに興味がありました。 あとは・・・、生徒の9割が女性だったことも、理由です。
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編集部:
(笑)。
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川島:
女子しかいないクラスも多くありました。 結果、あまりモテなかったです・・・。ほぼ女子高だったので、女子が強すぎて、少数の男子は蔑ろにされていました。マイノリティーでした・・・。
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編集部:
入学前に思い描いた世界とは違ったんですね・・・。
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川島:
ええまあ。会計とか株式とか投資などに出会ったという意味で大きかったかもしれません。
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編集部:
その後、大学はどうでした?
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川島:
大学は経済学部に進みました。 2000年当時、世の中に「インターン」という制度がほぼ無かったんです。 インターンをするには、斡旋業者を頼るか、有名大学にもぐりこんで、コネを作るしかなかったんです。あちこちにもぐりこみ、インターンでいろんな会社に行きました。
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編集部:
複数の会社を見て、吟味したうえで、就職先にITコンサルを選んだ理由は?
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川島:
当時は、コンサル系が人気でした。 特にITコンサルが新しく来た感じだったので、そこをメインで受けました。あとはマーケティング系。電通という名前だったこと、ITも入っているし、給料が高くて、モテそうだった・・・。
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編集部:
モテそうって・・・、大事ですよね。 ただ正直、川島さん、モテに困ってないですよね・・・。
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川島:
・・・より、高みを目指すということで(笑)。 マーケティング ✕ ITというのが魅力的でした。 それで、4年ほど大変楽しい仕事でした。 いずれも大手企業のITインフラなど、億単位のシステム構築案件ばかりでした。 大企業の仕組みは分かりました。
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編集部:
マーケ志向で経済学部。でもIT会社へ就職、ですよね。
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川島:
理系ばかりの中に無理やり入る、という感じでした。
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編集部:
高校は女子ばかり、就職先も理系ばかり。マジョリティの中に飛び込んで行くというのが、なかなかアグレッシブですね。
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川島:
わたし、ぜんぜん気にしないので大丈夫です。

「みんなの株式」たちあげ

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編集部:
その後のお話をお願いいたします。
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川島:
4年ほどして新卒で入った会社の仕事がひと段落したころ、世間ではWEB2.0という言葉が流行りだしました。「料理」のサイト、「コスメ」のサイト、「価格比較」のサイトなどが世に出てきました。その中に「株式」のサイトが無かったので、チャンスだということになりました。起業に参画する前、半年ほどは働きながら準備をして、会社の代表が億単位の資金調達をして、はじまりました。

私はもともと独立志向がありましたので、参加することにしました。
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編集部:
なるほど。
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川島:
私は、思い返せば苦手なことから携わってきました。まず、システムが苦手なので、新卒の就職先でそこを勉強しました。つぎは、お金がわからなかったので、転職先で勉強し弱点を埋めましたね。

ブームのなかFXとの出会い

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編集部:
さて、時は2006年、円キャリーブームでした。 当時は、豪ドル/円の買いポジションを持っていればインカムゲインもキャピタルゲインも両方得られるような時代だったと思います。
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川島:
私、その時はまだFXをやってないんですよ。 
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編集部:
え?あ、そうか。立ち上げたのは「株式」のサイトでしたもんね。
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川島:
ええ。それまで、自分は株の投資中心でいたので。FXってワードを、なんとなく聞いたことがあるくらいでした。 そんな中、2007年くらいなんですけど、プロモーションなどをやっていた人が「どうやらFXって儲かるらしい」と言っていまして(笑)。 「レバレッジなるものがあるらしいぞ」と。
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編集部:
ふむふむ。
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川島:
「数万円が、数十万円とかになっていて・・・」っていうのを聞きまして・・・。 それでFXもやってみたいし、なんかカッコイイって思ったのが始まりですね。
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編集部:
そうなんですね。知り合いの利益が出た話を聞いて始めたいなと思われたと。
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川島:
そうです。さっそく知り合いに教えを請いました。 ただ、実際にFXトレードをやってみたものの、すぐ10万20万損して・・・。 いったんFXから撤退しました。 これって、FX初心者によくある典型的なパターンですよね。

2007年当時は、まだスマホは普及していなくて、いわゆるガラケーでは、リアルタイムでチャートなんて見られなかったんですよ。 私は営業で外回りだったので、出先ではポジションの損益が分からないため、目をつぶって売買しているみたいな感じでした。 営業先にアポを入る前に「とりあえず」と買いポジションを持って、打ち合せが終わったら取引画面を見て、「あ。利益出ている」みたいな感じだったんですよ(笑)。
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編集部:
ガラケーですと、画像チャートと言われる静止画をリロードしてはじめて更新される、みたいなものでしたね。
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川島:
2008年になり、リーマンショックがあって、日本はもちろん、世界中で株価が暴落しました。ですので、金融系サービスが全部ダメになり、私がかかわっていた「みんなの株式」サイトも厳しかったです。 その中で「みんなの外為」という、「みんなの株式」のFX版のサイトをリリースしました。

と、同時に私も個人的にFX取引を再開しました。 FXトレーダーの気持ちを知らないと、良いコンテンツは開発出来ないと思ったので。 もちろん、半分くらいは儲けようっていう気持ちもありましたよ(笑)。 自分が儲かるためにWEBシステムを作る。 それをみてみんなが儲かるっていうの、ベストじゃないですか。
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編集部:
モチベーションが高まりますね。 当時の「みんなの外為」サイトはどのようなサービスだったんですか?
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川島:
今はサービス内容が変わっていますが、例えばアメリカの重要な経済指標である雇用統計が発表された後に、為替がどう動くかっていうのをトラックしたシステムだったんです。それで、過去に発表された際のデータも残っているので、「雇用統計では発表後10分間で、平均で50pips動きます」みたいなコンセンサスが出てくるんです。これに対して、たとえは上振れは50pips、下振れは70pipsのような表示ができるようにしました。 このコンセンサスに基づく変動予想は、指標発表が入力されて1秒後に出るんです。
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編集部:
凄いじゃないですか。
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川島:
結局、あまりうまくいかなかったんですけど(笑)。
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編集部:
あらら。これまたどうして。
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川島:
今ですと、外為どっとコムさんのロイター赤文字ニュース(https://www.gaitame.com/srvlist/convenient/premium/reutersnews/)が指標結果の表示で一番早いと思うんですけど、当時はあまり速報性があるものがなくって。 私たちは、プロ向け情報ベンダー「ブルームバーグ」の端末を見てライターが書いた結果を参照するから、5~10秒くらいかかります。その間にチャートも動いてしまいます。
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編集部:
予想値幅を出す前に、マーケットが変わってしまったということですか。
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川島:
ええ。経済発表の結果を見てからトレードするのは、システムを使っても難しいなというのがわかりました。 何億円もかけたシステムも使って色々やってはみたのですが、やっぱりFXはチャートなんだなという結論にたどり着きました。
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編集部:
・・・長い旅でしたね。
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川島:
チャートが大事というのは、様々な経験を経た結果、私が感じたことなのでご了承ください。

凄腕FXトレーダーの共通点

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川島:
「みんなの株式」サイトはメディアでしたので、まさにこのインタビューのような感じで、本当に儲けている人の話を聞いてまわっていました。10年ぐらい前の話です。 お会いしたのはFXのブログをやっている方や、投資助言の資格を持った方だったと思います。
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編集部:
取材する中で、利益を得ている投資家の共通点は何だったのでしょうか。
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川島:
話を聞いたところ、だいたい皆さん「チャート」が大事だとおっしゃる。 株式投資をメインとする凄腕投資家はちょっと違うんですけど、FXトレーダーの方はほぼチャート重視でした。
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編集部:
テクニカル分析がメインということですかね。川島さんがたどり着いた結論と同じでしたね。
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川島:
あとは、本当に勝っている方は、トレードが“仕事”になっていました。 彼らと一緒に楽しくお酒を飲んでいても「この後、トレードあるんで帰ります」みたいな(笑)。 彼らは、めちゃくちゃ真摯にマーケットに向き合っている、ストイックで真面目だなと感じていました。
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編集部:
PickUp編集部でも、これまでたくさんのFXトレーダーの方にインタビューしていますが、皆さんの目つきですとか姿勢などは、まさにアスリートのようでした。
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川島:
そうですね。そういった人は勝ち続けていますね。 逆に、一度に資産が1億円に行っただけのような方は、トレーダーの腕は信用できないです。そのあとまず間違いなく負けていくので・・・。 たまたまラッキーだった方や、ひとつの手法で成功した方は、その後伸び悩みがちです。やはり、相場の変化に対応している方が強いんだと感じました。
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編集部:
なるほど。重みのある言葉です・・・。
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川島:
あと、凄腕トレーダーは、実は言っていることの真意がみんな同じなんです。チャート分析でトレードしている方たちは特にそうです。 チャートの、例えばフォーメーションの考え方とかは一緒で、違いが出るのは、早仕掛けをしたいタイプの方なのか、トレンドが完全に出てから乗るタイプの方なのか、というエントリーポイントや利益確定のタイミングでした。 言い換えると、自分のスタンスにあっているやり方の違い、エントリータイミングやポジションサイズの違い、だけですね。 自分にあった方法を見つけて、再現性を高めていく努力をされています。

自分に合うやり方でいいんだ、ということがわからないと、FXトレードに正解がたくさんあることに気づかない。 なので、FXトレードに一つの正解を求めるのではなく、様々な成功者の話にも耳を傾けることが大事ですね。

PickUp編集部より

為替王子こと川島寛貴さんは、子供のころからお金にかかわる環境があり、立ち上げたサービスを介して凄腕トレーダーと親交を持つなど、興味深い人生を歩まれてきたことが分かりました。後編では、FX初心者トレーダーへのアドバイス、また恋愛とFXの共通点などについてお話しいただいています。

川島氏出演動画

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media.gaitame.com

f:id:gaitamesk:20200424204706j:plain 株式会社IEYASU 代表取締役
川島寛貴氏
「みんなの株式」創業メンバーとして多くの億トレーダーやアナリストから得た知識やテクニックを惜しみなく提供。
現在はIEYASU株式会社を創業し無料の勤怠管理システムを提供中。投資アドバイザーとしてセミナー講師などもこなす通称「為替王子」。