日本全国47都道府県のトレーダーを徹底調査!
外為どっとコム51万会員のいまがわかる(※1)。
※1 数値はすべて稼働顧客のみを対象としたものです。
【特集1】8月夏相場全国対決
2020年8月は世界的な新型コロナウイルス感染の再拡大や米中対立の激化などの不安材料や、FRBを筆頭とする金融緩和長期化観測、コロナワクチンの開発進展などの期待感が複合的に渦巻き、日本の記録的な気温と同様の熱い展開となりました。
このいつもの夏とは違う相場で勝利を勝ち取った地域を調査しました。
(調査期間:2020年8月1日~31日)
8月夏相場全国対決 1人あたり取引量トップ5(単位:千通貨)
2020年8月相場の勝負、まずは1人あたり取引量でのランキングです。
こちらは常連の鳥取県が248.7万通貨で余裕のトップを飾り、滋賀県が144.5万通貨で2位、愛媛県が90.9万通貨で3位と続きました。
3県とも2020年上半期でトップランクに名を連ねており、その勢いは夏になっても衰えることはなかったようです。
8月夏相場全国対決 勝率トップ5
夏相場で異変あり!福井はトップ3入賞ならず
次は勝率でのランキング勝負です。
こちらは奈良県が74.5%で首位、和歌山県が72.2%で2位、石川県が僅差の72.0%で3位と続きました(※2)。
ほぼ毎回トップに立ち続けてきた勝率王者・福井は4位に留まっています。
また、2020年上半期のランキングでは14位(65.8%)とやや振るわなかった石川県が7割に到達して3位に入賞するなど、いつもとは異なる様相となりました。
※2 「プラスになった決済回数÷決済の総回数」で算出。
8月夏相場全国対決 ペイオフレシオ トップ5
初のペイオフレシオランキング 初トップは秋田県!
続いての勝負は今回初登場のペイオフレシオ(※3)でのランキングです。
結果は秋田県が1.68で初の栄冠を勝ち取り、栃木県が1.27で2位、佐賀県が1.25で3位と続きました。
ペイオフレシオは1.0を分岐点にしてより大きくなるほど「損小利大」を実現しているといえる指標です。
今回のランキングではトップ5すべてが1.0を超えていますが、前述の勝率と比較すると石川県以外の姿がないことに気がつきます。
高い勝率とペイオフレシオの両立の困難さが窺えます。
※3 「平均利益額÷平均損失額」で算出
8月夏相場全国対決 1人あたり獲得pipsトップ5
島根県が1000pips超えでトップ!
8月夏相場のラストは1人あたり獲得pips(※4)のランキングです。
こちらは島根県が1219pipsを獲得して首位独走、愛媛県が617pipsで2位、長崎県が465pipsで3位と続きました。
秋田県はペイオフレシオでトップを飾ったものの獲得pipsでは4位に留まり、島根県は獲得pipsで首位独走となったものの、勝率とペイオフレシオで振るわず。
総合強者を一口には決められない状況で、一味違う夏相場の難しさを物語るランキングとなりました。
※4 「獲得pips(マイナス含む)÷稼働顧客数」で算出。
【特集2】安倍首相辞任!報道後のトレード勝負
8月25日に安倍首相の会見が決まったことに端を発した健康不安による首相辞任説。
当初は首相近辺から辞任を否定するコメントも散見され、市場でも首相辞任の可能性は低いのではと見られていました。
ところが会見当日28日の14時台、安倍首相が辞任の意向を固めたとの一報が急遽流れると円が全面的に上昇。
日経平均株価が一時600円超値下がりすると17時の会見前後に至るまでドル/円やクロス円が大きく続落するなど急転直下の展開となりました。
この緊張感漂う相場を見事に乗り切った地域を調査しました。
(調査期間:2020年8月28日13:00~18:00 対象通貨ペア:ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円)
安倍首相辞任トレード 1人あたり取引量トップ5(単位:千通貨)
緊急時も全力トレードの鳥取県
安倍首相辞任報道後のトレード勝負、最初は取引量でのランキングです。
結果は8月相場に続き鳥取県が40.9万通貨でトップを奪取、愛媛県が25.8万通貨で2位、滋賀県が15.7万通貨で3位となりました。
順位は異なるものの、トップ3には8月相場ランキングと同じ顔ぶれが並び、急激な円高局面でも取引が衰えていないことがわかります。
安倍首相辞任トレード 勝率トップ5
トップ上位は緊急時でも7割超え!勝率王・福井は大きく後退
次は勝率ランキングです。
結果は平常時のランキングとはやや異なり、奈良県が77.6%で首位、佐賀県が75.7%で2位、愛知県が74.9%で3位となりました。
勝率トップはさきほどの8月相場ランキングと変わらないものの、佐賀県(8月相場43位)が2位に急浮上するなど一部で緊急時ならではの変化が表れたようです。
一方、今回も勝率王・福井の活躍が期待されたものの円高緊急トレードでは29位(66.7%)に終わり、上記の地域に道を譲る結果となっています。
安倍首相辞任トレード ペイオフレシオ トップ5
和歌山・佐賀が驚異の数値を実現!
外為トレーダー統計で初採用のペイオフレシオを安倍首相辞任トレードでも比較してみました。
結果は驚くことに和歌山県が12.45でぶっちぎりのトップ、佐賀県が10.74で2位、秋田県が5.09で3位と続きました。
わずか5時間と極めて限られた期間とはいえ、ペイオフレシオ10倍への到達は驚異といえます。
全体的にも18位以上が2.0に達しており、緊急時の局面でも全国的に利益を伸ばしていたことがわかります。
安倍首相辞任トレード 1人あたり獲得pipsトップ5
山形・大分の両雄いずれも譲らぬ戦い!
安倍首相辞任トレード、ラストは1人あたり獲得pipsでの戦いです。
こちらは大分県が589pipsでトップの栄冠を勝ち取り、山形県が534pipsで2位、山口県が364pipsで3位と続きました。
当日に辞任報道が伝わり始めてから会見終了まで、ドル/円相場は約1.29円(1290pips)下落しました。
このなかで500pips以上を獲得できた大分県と山形県の積極的なトレードはかなりの健闘といえるでしょう。
今回の総合的な評価はやや難しいところですが、ペイオフレシオで驚異の12.45を実現、獲得pipsもランク4位の315pips、また勝率はトップ5ではないものの67.1%を叩き出した和歌山県は一歩抜きん出た存在といえるかもしれません。