メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・メキシコ7月失業率低下
☆米国株急落でリスク回避
☆需要後退懸念で原油安
足元のメキシコペソ/円は約3カ月ぶり高値から反落
ペソ/円は、3日に発表されたメキシコ7月失業率が改善した事などから4日に4.948円前後まで上昇。
6月10日以来の高値を付けました。
しかしその後は米国株式市場で大型テクノロジー株が急落した事で、市場のムードが急速に悪化。
8日には米ナスダック総合指数が4%を超える大幅安となる中、ペソ/円は4.847円前後まで下落しました。
さらに9日の東京市場では4.836円前後まで続落しています。
なお、世界のエネルギー需要の後退懸念が浮上する中、原油価格が大幅に下落した事もメキシコペソを圧迫しています。
注目ポイントはインフレ率
9日に発表されるメキシコ8月消費者物価指数は前年比+4.04%に上昇が加速する見通しです。
メキシコ中銀のインフレ目標(2-4%)の上限を上回ると予想されています。
メキシコ中銀は8月会合後の声明で「利下げ余地はインフレとインフレ期待の動向次第だ」と指摘。
こうした中、市場では次回9月24日の会合での利下げについて、継続か打ち止めかで見方が分かれています。
仮に、8月のインフレ率(消費者物価指数の前年比上昇率)が予想を上回るようだと利下げ打ち止め期待が高まる可能性があります。
ただ、メキシコ中銀の調査によると2020年の同国の経済成長率は-10%を超える見通しで、景気浮揚のためには利下げが必要との見方も根強いものがあります。
メキシコ中銀の「次の一手」については、11日に発表される7月鉱工業生産などの結果も合わせて見ていく必要があるでしょう。
その他、足元で不安定化している米国株を中心とする世界の株価動向や、原油価格の動向も気になるところです。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
4.700~5.050円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆9/9 メキシコ8月消費者物価指数
・9/11 メキシコ7月鉱工業生産
・主要国株価、原油価格
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