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8月13日(水)メキシコペソ/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・8/13 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
10会合連続利下げが濃厚
本日は、メキシコ中銀が政策金利を発表する。
市場は0.50%の利下げを見込んでおり、政策金利は4.50%に引き下げられる見通しだ。
利下げが決まれば10会合連続となる。
国際通貨基金(IMF)は今年のメキシコの成長率が-10.5%になると予測しており、そうした中では継続的な利下げも正当化されよう。
また、メキシコの政策金利は依然として他の新興国より高い(インド4.00%、南アフリカ3.50%、ブラジル2.00%など)。
メキシコ中銀の利下げがあってもペソが急落する展開にはならないだろう。
他方、メキシコのインフレ率は3.6%前後(7月消費者物価の前年比上昇率)と、このところ上昇基調にある。
また、メキシコ中銀の目標中央値である3.0%を上回っている。
今回予想通りに政策金利が引き下げられれば、インフレ調整後の実質政策金利は0.9%前後となる。
マイナス金利が視野に入るだけに、追加利下げの余地は残り少なくなる。
新興国がマイナス金利に踏み込めば、通貨安とインフレが加速するリスクが高まる。
メキシコ中銀としても景気と物価の板挟みで難しい判断を迫られる局面とみられ、追加利下げへのスタンスが注目されよう。
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