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ジャンク債懸念を払拭できるか

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総括

ジャンク債懸念を払拭できるか

予想レンジ 4.5-5.0  

(ポイント) (通貨11位、株価13位) 
*ジャンク債懸念が出始める
*コロナ感染者数や死者数は増加するが、殺人件数も過去最高
*景気悪化とインフレ上昇のジレンマ
*5月小売売上も弱い
*6月製造業PMIは改善
*他の指標はまだ弱い
*通信運輸大臣が辞任
*中国がワクチンで支援
*日本製鉄が自動車の鉄鋼生産で参入か
*経済回復の足取りは不確か=中銀議事要旨
*米墨首脳会談が開催された
*自動車生産は回復
*対米貿易依存度が頗る高い
*アエロメヒコ破たん
*買い要因は経済活動再開、原油価格上昇、米国在住メキシコ人からの本国への送金
*中銀は2020年はマイナス8.8%の成長見通しを示した
*政府はペソ買い介入を示唆
*大統領支持率が急落
*2月21日の弊誌でメキシコペソ売りを6円台で推奨、現在4.7で買い戻し5.08で売却
 (現在様子見)
*2019年のGDPは10年ぶりのマイナス成長
*2019年は20年ぶりの貿易黒字

(ジャンク債懸念)
格付け辛口で定評のあるS&Pは日、メキシコのソブリン格付けについて、国営石油会社ペメックスや国営電力公社(CFE)の債務が増加し続ければ、投資適格級を維持できない恐れがあると発表した。
 S&Pの現在の格付けは「BBB」、見通しは「ネガティブ」。メキシコの債務は国内総生産(GDP)の47%だが、ペメックスとCFEの債務を合わせると60%近くに達すると指摘。この債務が大幅に増加すれば、メキシコは現行の格付けだけではなく、BBBマイナス』も維持することが非常に難しくなるとした。
 メキシコ経済については、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済的影響で、2020年は8.5%縮小すると予想。景況感や投資の押し上げを巡るオブラドール政権の「無能ぶり」を反映したという。
 また、 バンク・オブ・アメリカも、メキシコが2021年に投資適格級の格付けを失う可能性があるとの見方を示した。20年の公的債務は対国内総生産(GDP)比で最大60%に膨らむと予想した。「財政の悪化と非常に弱い景気回復により、格付け会社は2021年にメキシコを高利回り債に格下げする可能性がある」と指摘した。

(通信運輸大臣が辞任)
 ジメネス通信運輸大臣が辞任した。港湾施設の縮小で大統領(緊縮政策主張)と意見が合わなかったためとされている。

(5月小売売上)
 前月比で0.8%増、前年比で23.7%減で、まだ回復の兆しはない

(7月中旬CPI)
 6月のCPIは3か月ぶりにインフレ目標の3%を超えたが7月中旬も前年同期比3.59%増と3%を超えている。景気回復が不確かな中で、インフレ上昇は金融政策のかじ取りを難しくする

(USMCAと日本企業は)
 マルケス経済相は、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」が今月発効したのを機に、メキシコ政府はアジア企業の誘致に力を入れており、すでに鉄鋼メーカーなどと協議したことを明らかにした。
 鉄鋼分野に最大のチャンスがあるとし、新協定での原産地規則の厳格化で広がったチャンスを外国企業に示したいと述べた。
 また、メキシコ政府が韓国のポスコ、日本製鉄、テルニウムなどの海外の鉄鋼メーカーと、メキシコでの自動車向け鉄鋼生産への投資について、すでに協議したと明らかにした。

(中国がメキシコに援助、コロナワクチン)
中国は、自国で開発された新型コロナウイルスワクチンを中南米・カリブ海諸国が入手しやすくなるよう10億ドルの融資を提供する計画だ。メキシコ外務省が日明らかにした。
 中国は中南米・カリブ海諸国の閣僚が参加したオンライン会議で融資を表明した。会議はメキシコのエブラルド外相と中国の王毅外相が主宰し、新型コロナへの対応を巡る協力について議論した。
 声明では「王毅外相は中国で開発されたワクチンが誰でも入手できる公共の利益になると強調し、この地域の国々による入手を支援するため中国が10億ドルの融資を提供すると表明した」としている。

(コロナ死者も多いが、殺人件数は今年上半期に過去最多を記録)
 政府によると、今年上半期に同国で発生した殺人件数が過去最多を記録した。上半期の殺人件数は1万7439件で、前年同期比1.7%増加した。
  昨年の殺人件数は3万4600件超で、過去最多だった。
メキシコは長年ギャングによる暴力に苦慮しており、政府の対策は相次いで失敗に終っている。ロペスオブラドール大統領は、2018年12月の就任後、新たな戦略で暴力を減らすと公約しているが、殺人件数は増加し続けている。
 メキシコの新型コロナウイルスによる死者の累計は3万5000人を突破し、イタリアの死者数を超え、米国、ブラジル、英国に続き世界で4番目の数を記録ししている。

テクニカル分析

引き続き陽線が多いが伸び悩み

 日足、引き続き陽線が多いが伸び悩んでいる。雲の上に出られず下落。7月22日-23日の下降ラインが上値抵抗。6月29日-7月10日の上昇ラインがサポート。5日線下向く。ボリバン中位。
  週足、6月15日週-7月6日週の下降ラインが上値抵抗。5月18日週-6月29日週の上昇ラインがサポート。ボリバン中位は越えている。
 月足、3月-4月の下降ラインを上抜いて5月は5か月ぶり月足陽線。2月-3月の下降ラインも上抜く。ただ6月は5円にのってから急落で陰線、上ヒゲも長かった。ボリバン下位。7月は5月-6月の上昇を下抜くも陽線スタート。
 年足。16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

大統領専用機、売れず

大統領専用機の売却先は見つからない。新型コロナウイルスの感染が世界で続く中で、今後も売却は難航するとみられる。
 ロペスオブラドール大統領は倹約姿勢を示すために売却を決めた。今月実施した米国への初外遊の際には、民間機を乗り継いで移動した。メキシコ政府によると、現在は1億2千万ドル(購入価格は2億1870万ドル)での売却案が浮上している。一部は現金で、残りを新型コロナに対応するための医療機器で受け取る案だという。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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