(写真=PIXTA)
FXのデモトレードをされている方たちの中には「実際のお金でリアルトレードに挑戦してみたいけれど、失敗するのがちょっと恐い」と思っている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、リアルトレードにはリスクが伴います。
ただ、たとえ少額だったとしても、”デモトレ”にはない、本番ならではの“学び”があります。
そこで今回は、FX初心者が少額からリアルトレードを始めるメリットについて考えてみましょう。
FX初心者はまずリアルトレードを
何事もまずは行動です。
事を起こさなければ何も始まりません。
勇気を出して、リアルトレードに挑戦してみてはいかがでしょうか。
FXの特長のひとつは少額から売買できることです。
数万円の資金でも、十分にリアルトレードが可能です。
投資を始める金額のハードルは、金融商品の中でも非常に低い部類に入ります。
また、投資金額が少額でも、レバレッジが利用できるので、十分に利益を出すことが可能です。
ただ、相場が大きく変動すると、保証金が足りず、強制ロスカットで取引が終了することがあるので、1万円でも始められるとはいうものの、最初に数万円程度は用意したいところです。
それではFX初心者が少額のリアルトレードを始めることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
それはリスクを限定できるということです。
まず、世界中のトレーダーが参加するFX市場で、初心者が着実に利益を獲得するのは、到底、簡単なことではありません。
好成績を収めるためには、何よりも経験を重ねて、独自のスタイルを確立する必要があります。
そのためにはリスクを抑えながら、チャレンジしなければなりません。
FXのリアルトレードでは、リスクをゼロにすることは不可能です。
これは経験と知識の豊富なFX専業トレーダーでも同じです。
ただ、少額であれば、仮にトレードで失敗しても、リスクは限定的です。
冷静なメンタルを保てる程度の少額リアルトレードを繰り返しましょう。
なお、リスクとリターンは一体ですから、リスクを限定すれば、リターンも限定されます。
その点は理解しておきましょう。
FX初心者にとって、経験は何よりの財産です。
特にリアルトレードは、デモトレードとは比較にならないほど、貴重な経験になるでしょう。
デモとリアルの一番の違いは心理的な負荷でしょう。
メンタルを制御する術を手に入れるには、リアルトレードで経験を蓄積していくことが近道なのです。
利益が出ても、損をしても、冷静なメンタルが維持できるように、まずは少額のリアルトレードから経験を積み重ねていきましょう。
リアルトレード開始までのステップ
FXが始められず迷っている方々に、「まずはリアルトレードの経験を!」と提案しました。
だからといって、早ければ早いほどいいというわけでもありません。
FX初心者の方は次のようなステップを踏んで始めてみてはどうでしょうか。
①取引方法を覚える
ネットでも書籍でも構いません。
FXの取引方法の基礎的な知識を身につけてください。
最初は難しいことまで覚える必要はありません。
通貨ペア、通貨単位、スプレッド、レバレッジなどの基本的なことだけで十分です。
②デモトレードで感覚を養う
多くのFX会社がデモトレードアプリを用意しています。
無料で利用できるので、試してみましょう。
コンテスト形式になっているデモトレードもあり、運用成績がいい人にプレゼントを用意しているFX会社もあります。
ただ、あくまでもデモトレードは「デモ」であり、「本番」ではありません。
リアルトレードで、デモトレと同じような成績が残せるとは限りませんので、その点は注意してください。
③少額でリアルトレード
デモトレードで感覚をつかんだら、リアルトレードを始めましょう。
その際、少額からスタートすることをおすすめします。
繰り返しになりますが、重要なのは、少額で回数をこなし、経験を蓄積することです。
利益が出ても損を出しても経験と割り切り、一喜一憂しない程度の金額で始めましょう。
FX初心者がリアルトレードで注意すること
実際に少額でリアルトレードを始めたら、以下のようなことに気をつけてください。
1)損切りルール
FXで常に利益を出し続けることは不可能です。
だからこそ、失敗を許容することが必要になります。
そのためには、リスクを限定的にするためのルールを定めて、それを守るようにしてください。
まず、「損切り」のルールを決めましょう。
一般的に損切り幅は「自己資金の2%以内」というのが目安にされていますが、傷口が広がらないように、冷静に損切り出来るように、メンタルがコントロールできる範囲で金額を設定しましょう。
2)エントリールール
FXの売買は、「根拠」に基づいて行うことが原則です。
自分なりにエントリールールを決めて、それに従ってトレードしましょう。
そのルールから外れているときは、エントリーせずに「待つ」勇気を持つことも、最終的に運用益を得るために重要な要素です。
3)検証作業
そして、ルールに基づいたトレードが、どのような結果になったかという検証も忘れずに行いましょう。
自分が決めたルールが適切なものであるかどうかが把握できるからです。
検証ソフトなどを利用して、必ず記録を残し、トレードの「根拠」の裏付けを得るようにしましょう。
トレードノートを書いて、節目ごとに振り返る作業も大きな効果を得られるでしょう。
デモトレードで感覚をつかんだら、次は少額でリアルトレードにチャレンジです。
無理をせず、リスクを限定して、トレードを繰り返しましょう。
経験を積み重ねることで、実力の向上が図れるでしょう。
PickUp編集部