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6月も健闘している理由は

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総括

6月も健闘している理由は

通貨最下位、株価7位

予想レンジ 南アランド円 5.8-6.8
                                 
(ポイント)
*2020年の成長見通しはマイナス7.1%
*海外から投資資金が流入し始めている
*3,4月の鉱工業生産、2Qの企業景況感指数は悪化
*5月は世界各国の経済再開でややリスクオンの流れとなる
*感染者数増加続くも、経済活動は再開
*5月は貴金属価格が上昇
*5月は対円で6.23%、対ドルで5.63%上昇
*対円では5か月ぶりの月足陽線
*ただ年初来では最弱通貨
*外出などの制限を6月1日から大幅に緩和
*政策金利は0.5%引き下げられ3.75%となった
*7月まで計画停電はない見込み
*中国と首脳会談を行う
*直接投資が減少、海外投資家は株式を売り越した
*中銀は国債購入を開始、流動性を供給

(6月も健闘している理由は)
 先週は世界的なコロナウィルス第二波懸念で下落したが、6月に入ってからは豪ドルに次ぎ強い。対ドル、対円で2.44%高だ。ただ全通貨で年初来では最弱の位置が変わらないのは、コロナウィルス感染での景気大幅減速以前に昨年4Qでリセッションとなっていたことや3月にムーディズがジャンク債に格下げしていたこともあった。

(最近の経済指標)
鉱業生産が3月に前年比18.0%減、4月に47.3%減になった。3月末から新型コロナウイルス感染拡大を抑制するためのロックダウンの実施により、鉱山が閉鎖。その結果として生産が大きく押し下げられた。4月の白金の生産は62.0%減、金は59.6%減だった。
 2Qの企業景況感指数は5となり、1Qの18ポイントから低下し、1975年の調査開始以降で最も低い水準を記録した。ほぼ全ての部門で企業景況感が悪化。一方、小売部門は生活必需品の売上などが寄与し、比較的持ちこたえた。政府は5月から段階的にロックダウンを解除している。

(良い材料)
 一つ良い材料があり、6月の下げ渋りにも繋がっている。それは南アのソブリン債に対する外国人投資家の人気が足元で急回復していることだ。追い風になっているのは、利回り水準の絶対的な高さが見直されていることや、中銀による買い入れがある。今年に入って南アの格付けが投資適格から投機的水準に転落したことや、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、最近までの外国人の売り越し総額は過去最大の696億ランドに達していたが、過去2週間を見ると40億ランド強の買い越しに転じた。
 ゴールドマン、ドイツ銀行、バンク・オブ・アメリカは南ア国債の投資に前向きである。また中銀は5月に南ア国債を102億ランド購入している。今週は5月企業信頼感指数の発表がある。

(コロナ対策の行動制限「違憲」)
  政府が新型コロナウイルス感染拡大防止のために実施する行動制限について、高等裁判所が「合理性を欠いた権利の侵害で、憲法上認められない」として取り消しを命じた。政府は裁判所に不服を申し立てる方針で、制限は当面そのまま続く見込みだが、感染症対策と個人の権利を巡る議論に一石を投じる形になった。
  3月26日から全土でロックダウンを実施。罰則付きの厳しい行動制限を国民に課し、5月からは段階的に緩和している。これに対し人権団体が5月、「国民の尊厳を踏みにじっている」として政府を訴えた。
 南アは早期の厳しいロックダウン実施で感染拡大のペースを抑えた。ただ南部の西ケープ州などでは感染拡大が続いているほか、長引くロックダウンによる経済への影響も深刻で、国民の不満は根強い。

(世銀の経済見通し)
世界銀行は6月8日に発表した「世界経済見通し」の中で、2020年のサブサハラ・アフリカ地域の経済成長率見通しをマイナス2.8%と予測した。新型コロナウイルスの本格的な感染拡大前の1月の前回発表から5.8ポイント下方修正した。4月にIMFが発表した2020年のサブサハラの経済成長見通しはマイナス1.6%だったことからも、世界銀行はその後のアフリカを含む世界的な感染拡大と、経済への影響を考慮したものとみられる。
  域内最大の経済大国であるナイジェリアは原油価格の下落により、2020年の成長率はマイナス3.2%と予測。域内2位の南アフリカ共和国は感染拡大とロックダウンの影響により、過去100年で最大の落ち込みとなるマイナス7.1%との見通しを示した。他方で、同行の定義によるサブサハラ47カ国中、19カ国でプラス成長を予測。中でも、東アフリカのウガンダ(3.3%)やエチオピア(3.2%)、西アフリカのベナン(3.2%)などでは比較的高い成長が見込まれる。下位3カ国は、主要産業の観光業の影響が甚大なセイシェル(マイナス11.1%)、経済改革が遅れるジンバブエ(マイナス10.0%)、カカオ豆輸出に依存する島国サントメ・プリンシペ(マイナス9.5%)となった。

テクニカル分析(ランド/円)

6月10日の長い上ヒゲで下落

 日足。6月10日の長い上ヒゲで9日-10日の上昇ラインを下抜け下落。6月11日-12日の下降ラインが上値抵抗。5月18日-6月12日の上昇ラインがサポート。5日線下向き。雲中。
 週足。3週連続陽線でのボリバン中位越えも維持できず。6月1日週-8日週の上昇ラインがサポート。2月24日週-6月8日週の下降ラインが上値抵抗。
月足。5月は5か月ぶり月足陽線。ボリバン内へ戻す。2月-3月の下降ラインを上抜く。4月-5月の上昇ラインがサポート。6月は上昇も下押しされる。まだボリバン下位。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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喜望峰

アフリカで新型コロナ感染加速、検査キット供給が課題

 WHOのアフリカ地域事務局のモエティ事務局長は、アフリカで都市部から周辺地域に新型コロナウイルスの感染が拡大していると警告し、検査キットの供給が主要な課題となっていると述べた。 
アフリカ大陸の新型ウイルス感染者は20万7600人、感染による死者は5000人。モエティ氏によると75%が10カ国に集中しており、中でも南アフリカで感染拡大が最も深刻になっている。モエティ氏は「アフリカ大陸の感染は全世界の3%未満だが、感染拡大が加速しているのは明らかだ」と述べた。ただ、多くのアフリカ諸国の人口が比較的若いことに加え、エボラ出血熱の感染拡大抑制策が実施されているため、新型ウイルス感染拡大はこれまでのところ限定されているとの見方も示した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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