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その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
5月21日(木)トルコリラ/円
基調
上昇一服
目先の注目材料
・5/21 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
利下げが売り再開のきっかけにならないか警戒
本日は、トルコ中銀が政策金利を発表する。
市場予想(中央値)は8.25%への利下げ(-50bp)となっている。
新型コロナウイルスの影響で著しく落ち込んだ経済を支えるための利下げは今やグローバル・スタンダードだが、経常赤字の穴埋めを海外に頼るトルコにとって、利下げは金利面の魅力が薄れる事から悪手にもなり得る。
トルコ中銀としては、エルドアン大統領への配慮もあって利下げを継続せざるを得ないところだが、政策金利がインフレ率を下回る水準で利下げを続ける事には不安もあるだろう。
まずは、利下げの幅と中銀声明に注目したい。
茲許のトルコリラは、外貨準備の減少ペースが鈍った事や、日英とのスワップ協定締結への期待などで、対円対ドルともに過去最安値から持ち直している。
とはいえ、トルコの外貨調達に道を開くスワップ協定については懐疑的な見方もあるだけに、利下げがリラ売り再開の合図にならないか注意が必要だろう。
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