いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
5月1日(金)ドル/円
基調
もみ合い
目先の注目材料
・5/1 米4月ISM製造業景況指数
・米長期金利、主要国株価、国際商品価格
今年のGW、フラッシュ・クラッシュはあり得るか?
日本は明日からゴールデンウイーク後半の5連休に入る。
そこで、今回も日本の休暇中に急激な円高が進行する「フラッシュ・クラッシュ」が発生する可能性について考えてみたい。
結論から先に述べると、今年のゴールデンウイークに「フラッシュ・クラッシュ」が起きる可能性は低いと考えている。
主な理由としては第1に、ポジションが円ショートに傾いていない点。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物データは投機筋のポジションがやや円ロングに傾いている事を示唆。
日本の個人投資家も3月に111円台に上昇した時点でドル/円を売り持ちにするなど、円ショートには積極的ではない。
円売りポジションが少なければ、買戻しによる円高は加速しにくい。
第2に、海外投機筋の動意が薄れている点。
多くの主要都市で少なくとも5月上旬までロックダウンが維持されており、自宅待機のトレーダーも少なくない。
4月はドル/円とユーロ/ドルの変動率がそれぞれ約0.3%に留まるなど、足元の為替市場は総じて動意に乏しい。
仮に、フラッシュクラッシュに近い現象が起きるとすれば、突発的な円買い材料が出た場合であろう。
新型コロナウイルスの発生を巡り、米中の対立が強まっているだけに、トランプ米大統領の対中強硬発言などが飛び出す可能性はある。
ただ、リスク回避局面では円だけでなくドルが買われるケースも目立っており、ドル/円が105円を割り込むほどの「円独歩高」は起きにくいと考えられる。
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