いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
4月24日(金)ユーロ/円
基調
下値警戒
目先の注目材料
・4/24 独4月Ifo企業景況感指数、S&Pイタリア格付け見直し ・主要国株価、国際商品価格
3年ぶり安値更新
ユーロ/円は、115.50円台まで下落して約3年ぶりの安値を更新した。
昨日の欧州連合(EU)首脳会議で、新型コロナの被害が大きい国々の支援に向けた復興プログラムの詳細に合意できなかった事がユーロの重しとなった。
復興基金の規模や資金調達の方法を巡り意見が分かれている模様だ。
新型コロナの感染が欧州で最も多いイタリアなどは、ユーロ共同債の発行を主張しているが、一部の国は南欧の借金を肩代わりする事になるとして警戒姿勢を崩さなかったようだ。
慢性的な財政赤字を抱えるイタリアの長期金利は、欧州中銀(ECB)の利下げや資産買い入れでも大きく低下する事なく上昇基調を維持している。
現状では、復興プログラムの詳細が決まらない事にはイタリア国債への売り圧力も低下しそうにない。
そうした中、本日は(NY市場終了後と見られる)、大手格付け会社S&Pがイタリアの格付け見直しを発表する予定となっている。
現在の格付けは「BBB」と、投資適格級の中では下から2番目だ。
ECBが投資不適格級(ジャンク級)でも資産買い入れの対象にすると表明してはいるが、仮にイタリア債のジャンク級が視野に入ればユーロの下落は避けられないだろう。
念のためS&Pの発表に注目しておきたい。
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