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3月27日(金)南アフリカランド/円
基調
下値警戒
目先の注目材料
・3/27 ムーディーズ格付け見直し
・主要国株価、国際商品価格
ムーディーズが南アの格付けを発表
大手格付け会社ムーディーズは、南アフリカの格付けを本日発表する予定だ。
現在の格付けはBaa3と投資適格級の最低ランクに位置するため一段階の格下げで投資不適格級(ジャンク級)に転落する事になる。
他の大手格付け会社(S&Pとフィッチ)は、いずれも投資不適格級に位置付けており、今回ムーディーズも格下げに動けば、米シティグループ提供の主要債券指数である「世界国債インデックス(WGBI)」から除外される事にもなる。
新型コロナウイルスの大流行による世界経済の落ち込みに対する懸念や、南アフリカの財政不安などから既に同国国債は大きく売られているが、格下げを受けてこうした動きに拍車がかかるおそれがあるだけにムーディーズの発表に注目が集まっている。
なお、2012年に初めて南ア国債がWGBIに組み入れられた際は数十億ドルの海外資金が同国債に流入したとされ、組み入れから3カ月ほどで南アフリカランドは対円で10%近く上昇した。
仮に今回格下げとなればランドの下落は避けられないだろう。
発表はNYクローズ後となるケースが多いため、もし格下げされた場合は月曜30日のオープン直後の急落を警戒する必要が出てくる。
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