豪ドル/円(4時間足)
目次
直近1週間のポイント
☆新型ウイルス不安で世界景気縮小懸念
・RBAが緊急声明
・豪政府が非常事態宣言
足元の豪ドル/円は11年ぶり安値を更新
新型コロナウイルスの感染拡大で世界景気の縮小が懸念される中、資源国通貨である豪ドルに強い下押し圧力がかかっており、豪ドル/円は17日に一時63.92円前後まで下落。
2009年3月以来の安値を付けました。
なお、豪中銀(RBA)は16日に「豪州金融システムの重要な価格ベンチマークである国債市場の円滑な機能を支えるため、RBAは豪国債を流通市場で購入する用意がある」とする緊急声明を発表。
19日に一連の対応策を発表するとしています。
また、豪州政府は18日にバイオセキュリティ上の緊急事態を宣言した上で、異例の「海外渡航禁止」を勧告しました。
目先の豪ドル/円の注目ポイントは豪中銀と新型ウイルス
市場では、19日にRBAが政策金利を過去最低の0.25%に引き下げるとともに量的緩和(QE)に踏み込むとの見方が広がっています。
豪ドルは一段安への警戒が必要になりそうです。
ただ、米国や日本などでも金融緩和が相次いでおり、金利差は為替相場の取引材料になりにくい状況です。
各国中銀の金融緩和と財政拡大で市場心理の悪化を止められるかが豪ドル/円相場のカギとなるでしょう。
2008年から2009年にかけてのリーマン・ショック後にいち早く経済が回復したのは豪州であり、その分豪ドルのV字反発も強烈でした。
今回の新型コロナウイルス・ショックも収束が見えてくれば同様の展開となる可能性があります。
ただ、足元では肝心の収束のタイミングが全く読めないのがもどかしいところで、豪ドル/円は恐る恐る底入れのポイントを模索する展開となりそうです。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
61.500~67.000円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆3/19 RBA緊急会合
☆新型コロナウイルスを巡る情勢
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