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政策金利引き下げか、景気回復で経常収支は赤字化

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総括

政策金利引き下げか、景気回復で経常収支は赤字化

(通貨7位、株価7位)

予想レンジ トルコリラ/円 16.0-17.0

(ポイント)
*対円で年初来9.7%安だが、通貨番付では12通貨中7位
*株価指数も23.2%安だが、16市場中で7位
*1月失業率は悪化
*鉱工業生産、小売売上は前月を下回る
*シリア戦ではロシアと停戦合意
*インフレはやや高く12%台
*今週は政策金利決定
*19年4Q/GDPは前年同期比6.0%増
*12月、1月と経常収支が赤字化
*外国人訪問客は増加
*20年は5%成長の政府見通しとなっている
*国営銀行がリラ買い支え
*非居住者との間の為替スワップを制限
*中国発のコロナウィルス肺炎の感染拡大でリスクオフとなり売られている
*EUが対トルコ制裁を決定(キプロス沖での石油開発で)
*フィッチが格付け見通しを上方修正
*海外からトルコ国内への投資は増加

(市況)
今年のトルコリラはリスク回避で買われている円に対して弱いが、ここ数年続いたように通貨最弱ではない。対円で9.71%安、豪ドル、NZドル、メキシコペソ、南アランドは対円で10%以上安い。19年4QのGDPが6%、20年の成長率も5%の政府見通しとなっていることも好感されている。このところ弱いのは、19年7月から5ケ月連続で黒字となっていた経常収支が19年12月、20年1月と2か月連続赤字となっていることだ。景気が回復すれば消費が盛り上がり輸入も増加するのは致し方ないが通貨安となる。

(国内初となる新型コロナウイルスの感染)
トルコのコジャ保健相は3月11日、国内初となる新型コロナウイルスの感染が確認されたと明らかにした。発熱や咳の症状があるトルコ人男性のウイルス検査を行った結果、感染が判明したという。
 男性の容体は安定しており、家族や濃厚接触者の経過観察を行っている。
コジャ保健相は「初期段階に診断されており、感染が広がったとしても限定的だ。国内の対策は整っており、感染拡大を防ぐための全ての措置が講じられている」と強調した。保健相はこれまで、国内で感染が広がっている可能性は高いものの、まだ確認はされていないと述べていた。

(シリア内戦と難民)
シリアのイドリブ県で続く衝突についてはトルコとロシアで停戦合意となっている。ロシアと反体制派を支えるトルコは15日、北西部イドリブ県で停戦監視のための共同パトロールを開始した。
 ただ、内戦の優位を固めたアサド政権側はイドリブ県奪還の姿勢を崩していない。これまでも停戦合意と破棄が繰り返されてきただけに、今回の停戦の持続にも懐疑的な見方が広がる。
 国連によると、新たに90万人以上が家を失い、トルコ国境近くなどに逃れた。難民流入の圧力にさらされたトルコは、既に国内に滞在するシリア難民らをギリシャ国境に送り出すなどして、欧州に支援や関与を求めている。

(今週は政策金利決定)
 インフレが12%台へ上昇しているが、大統領の圧力もあり、05%利下げされる予想となっている。現在10.75%。現在6会合連続利下げ。

(失業率)
 2019年11月-20年1月の失業率は13.7%と、19年10-12月の13.3%から悪化した。前年同期の失業率は13.5%だった。
非農業部門の失業率は15.8%で、前月の15.4%から悪化。

(鉱工業生産、小売売上)
1月鉱工業生産は前年比7.9%増、前月の9.0%を下回った
1月小売売上は9.6%増でこれも前月の11.9%増を下回った

(1月経常収支)
18億ドルの赤字となった。12月も22.4億ドルの赤字で2か月連続の赤字。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

3月9日下窓の後もボリバン下限で低迷

日足、3月9日は下窓を開けて下落。その後も浮上せず、ボリバン下限で低迷。
3月9日-16日の上昇ラインがサポート。3月13日-16日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、19年月8月26日週-20年3月2日週の上昇ラインを下抜く。ボリバン下限下抜き。2月24日週-3月2日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、19年8月-20年2月の上昇ラインを下抜く。20年1月-2月の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限に到達。
年足 5年連続陰線、今年は陽転して始まるも再び陰転。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコはマスク輸出国

トルコ政府は医療用のマスク、防護服、エプロン、ゴーグル、手袋などの輸出には貿易省の許可をとることを義務付けた。
 これら製品に対する海外からの需要が高く、トルコの関連製造業者が輸出向けに生産量を増やしている。国内でマスクの買い占めや、法外な価格での販売が見られることを受け、ペクジャン貿易相は9社に対し、マスクを法外な金額で販売していることを理由に罰金を科した。
 生産者と輸出者の貿易を阻害することではなく、まず国内の需要を満たし、余剰分を輸出するために調整することとした。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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