2020年3月10日
【ドル/円】:ドルの戻り売り方針継続。突っ込み売りにも注意。
ドル/円は、先週末のNY市場終値(105.39)から大きく下寄りのスタート(東京時間9:00am:103.95)となり、このまま先週末の終値まで戻せずに大陰線の出現となりました。下げエネルギーの強いものですが、101円台の長期的な下値抵抗には一旦跳ね返されています。今日の下値トライでもこれを攻めきれない可能性が高いとみますが、一方で、104.60~105.00にあった重要な下値抵抗をすり抜けており、中期的に見ても新たなドル下げトレンドに入り込んだ可能性が高くなっています。新たなトレンドに入り込んでまだ日が浅いことから、急反発にも繋がり難く、基本戦略はドルの戻り売り方針が有効です。 今日のドル買いは様子見か、100.60に浅い損切りを置くなら101.00-10の押し目があれば軽く試し買い程度に。ドル売りは103.10-20で戻り売り。損切りは103.60で撤退です。これが付いた場合はニュートラルな状態に戻しますが105円はまだ壁となりそうです。 日足の上値抵抗は103.10-20、103.40-50、104.60-70に、下値抵抗は101.00-10、100.00±10銭にあります。
【ユーロ/円】:ユーロの戻り売り方針継続。
ユーロ/円は続落。タクリ足の陰線引けとなり、下値トライに失敗していますが、値幅が大きく下げエネルギーの強いものであることから、一段の下落リスクに注意が必要です。買いは様子見とします。売りは117.50-60で戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を118.10-20近辺まで見て置く必要があります。損切りは短期トレンドが変化する118.60で撤退です。買いは様子見とします。
【ユーロ/ドル】:強い上値抵抗にぶつかった可能性。短期トレンドは“ユーロ強気”を維持。
ユーロ/ドルは、東京市場で(9:00am)で前日足から大きく上寄りのスタートのスタートとなり、そのまま陽線引けとなりました。短・中期トレンドは強い状態に変化していますが、一方でこの急伸の過程で1.1230~1.1260ゾーンの足元の不安定さを残していることや、1.1490-00の中期的な上値抵抗には一旦ぶつかっており、1.15台乗せ定着に失敗した場合は、足元を固め直す動きが出てきてもおかしくありません。短期トレンドが強いのでまだ深い押しにも繋がり難いと見ますが、買いは1.1400-10で軽く買って、1.1360で浅めに一旦撤退するか、1.1300-10の押し目待ちとします。この場合の損切りは1.1240に置く必要があります。売りは様子見か1.1480-90で軽く試し売り。損切りは1.1520で浅めに撤退です。短期トレンドは1.1250割れでニュートラルな状態に戻しますが、1.1000割れで終えない限り、弱気転換しません。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第 119 条により罰せられますのでご注意ください。尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。