いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
3月5日(木)ユーロ/ドル
基調
方向感模索
目先の注目材料
・新型コロナウイルスを巡る情勢
・主要国株価、米長期金利、独長期金利、国際商品価格
ユーロ安とドル安のバランス
ユーロ/ドル相場は3日に1.1210ドル台まで上昇したが、昨日には一時1.1100ドルを割り込むなど、2月後半以降の上伸が一服している。
米長期金利の低下などを背景としたドル売り・ユーロ買いの流れが米連邦公開市場委員会(FOMC)の緊急利下げで一巡。
足元ではイタリアで新型ウイルスの感染が急拡大している事や、トルコ政府が国内になだれ込むシリア難民のギリシャへの移動を容認した事などもユーロの重しとなっているようだ。
やや気が早いものの、12月に付けた高値1.12390ドル前後を超えられないまま反落するようなら、日足チャート上で下落トレンドへの転換を示唆する「ダブルトップ」の完成が意識される事になりそうだ。
2月後半以降の上げ幅の半値押し水準(1.09954ドル前後)を割り込むかどうかが、その判断のポイントとなろう。
もっとも、上げ幅の38.2%押し水準(1.10467ドル前後)を下抜けなければ単なる調整と判断できるため、改めて12月高値の奪回を試しに行く事も考えられる。
現時点ではユーロにもドルにも、それぞれの「弱み」があるため、ユーロ/ドル相場の先読みは難しい局面と言える。
それだけに、チャート上のポイントに重点を置いて相場の流れを確認したいところであろう。
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