2020年1月29日
【ドル/円】:反発余地を探る動き。上値抵抗を抜けきれない可能性にも注意。
ドル/円は、新型肺炎ウィルスの拡大を懸念した売り圧力がやや後退、米1月の消費者信頼感指数が5ヵ月振りの好数値となったことに反応して小陽線で終えています。個々の足が強いものではないので、109.50超えから厚くなる上値抵抗を上抜けきれない可能性にも注意が必要でしょう。一方で、現状は調整下げの範囲内に留まっており、108円割れで越週しない限り、下値余地もまだ限られる展開が予想されます。 ドル買いは109.00近辺の押し目を軽く拾って108.70に浅い損切りを置くか、108.50-60の押し目待ちとします。この場合の損切りは107.90で撤退です。ドル売りは109.80-90で戻り売り。損切りは吹き値があった場合の上値余地を110.10-20まで見て置く必要があります。損切りは110.40で撤退です。 日足の上値抵抗は109.50-60、110.10-20に、下値抵抗は108.90-00、108.50-60、108.00-10にあります。
【ユーロ/円】:小反発の可能性。戻り売り方針で。
ユーロ/円は小陽線で終え、反発余地を探る動きに繋げています。120.00-10の抵抗を実体ベースで守っていますが、短期トレンドが弱い状態にあるので、反発余地も限られる展開が予想されます。今日の買いは様子見です。売りは120.90-00で戻り売り。損切りは121.60で一旦撤退です。短期トレンドは122円台に値を戻せば“ニュートラル”な状態に戻しますが、122.50超えで終えない限り、下値リスクを残します。また、120円割れで終えた場合は一段のユーロ下落に繋がり易くなります。
【ユーロ/ドル】:上値余地が限られる可能性に注意。
ユーロ/ドルは実体が小さく下ヒゲのやや長い陽線で続落を食い止めています。1.1000-10の下値抵抗を実体ベースで守っていますが、日足、週足ともに形状が悪化しており、下値リスクがより高い状態です。買いは様子見か1.0980に浅い損切りを置き、1.1000-10で再度軽く試し買い程度に。浅い利食いも着実に。売りは1.1060-70で戻り売り。損切りは1.1110で一旦撤退です。1.1150超えで終えれば下値リスクがやや後退、1.1200超えに値を戻した場合は短期トレンドが変化して一段のユーロ上昇に繋がり易くなります。
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