いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
1月27日(月)人民元/円
基調
下値不安
目先の注目材料
・新型ウイルスを巡る中国当局の発表
・主要国株価、国際商品価格
新型ウイルス感染拡大、中国経済への影響も懸念
人民元/円相場は、本日の東京市場で8日以来の安値となる15.605円前後まで下落する場面があった。
米中通商合意(第1段階)後に付けた高値16.094円前後から約3%下落した格好だ。
中国湖北省武漢市で発生したコロナウイルスによる新型肺炎の感染が拡大しており、26日時点の感染者は2700人を超え、死者は81人に増加。
新型(未知)のウイルスだけに感染がどれだけ拡がるか見通しがつかない不安心理から、足元では「パンデミック・リスク」を意識した人民元売り・円買いが優勢となっている。
それ以上に、中国の需要に左右されやすい原油や大豆などの商品価格も下落している点には注意を要する。
中国政府は旧正月の連休を3日間延長するなど感染拡大防止に躍起だが、経済活動への影響も懸念され始めているようだ。
今後、ウイルス感染がさらに拡大すれば人民元にも一段の下落圧力がかかるだろう。
ウイルスの詳細などが徐々にでも明らかになれば人民元反発の目も出てこようが、現時点では事態の収束を期待するのは時期尚早かもしれない。
中国当局の発表を見守りつつ、人民元/円相場は上値が重い一方で下値が軟らかい展開が続きそうだ。
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