いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
1月17日(金)ドル/スイスフラン
基調
底入れ
目先の注目材料
・米12月鉱工業生産指数、米1月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
・主要国株価、米長期金利
スイスフラン独歩高、反動警戒も
昨日の海外市場でドル/スイスフラン相場は一時0.96123フラン前後まで下落。
2018年9月以来約1年4カ月ぶりのドル安・フラン高水準を記録した。
スイスフランは対ユーロでも約2年9カ月ぶりに1ユーロ=1.07326フラン前後まで上昇している。
年始にフラン高を誘発したイラン情勢は緊張が緩んだものの、足元では米財務省が13日に公表した為替報告書がフラン買いの手掛りとなっている。
報告書では、スイスを新たに「監視国リスト」に加え、「外貨購入が19年半ば以降顕著に拡大した」と警告した上で、スイス当局に介入実績を高い頻度で公表するよう求めた。
これにより、スイス当局のフラン売り介入が制限されると見た投機筋がフランを買いに動いているようだ。
ただ、スイスは政策金利がマイナスで、国内総生産(GDP)比10%超の経常黒字を持つ永世中立国だ。
マイナスキャリーに耐えつつ安全資産のフラン買い持ち(ドル売り持ち)を続けるには、手掛りが米「監視国リスト」入りだけでは弱い。
追加的なドル売り材料やフラン買い材料が出ない限り、ドル/スイス相場の下値余地は大きくなさそうだ。
本日については、来週月曜日が米国の休日となる事もあって反発への警戒も必要だろう。
3連休を心安らかに迎えるためにもポジションをできるだけ圧縮しておきたいというNY勢の心理が働いてもおかしくなさそうだ。
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