いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
1月15日(水)豪ドル/円
基調
頭打ち
目先の注目材料
・米中通商合意「第1段階」署名式
・主要国株価、国際商品価格
76円台が重い展開
豪ドル/円は、76円台に乗せると上値が重くなる傾向が見られる。
昨日も一時76.10円前後まで上昇したが、今朝方には75.60円台まで軟化する場面があった。
そうした中、本日は米中が通商協議「第1段階」の合意署名を行う予定となっており、署名によってひとまず材料出尽くし(による豪ドル安)となる可能性にも留意しておきたい。
ムニューシン米財務長官は「中国製品への関税は『第2段階』の合意まで継続する」と明言しており、「第1段階」の合意には関税の撤廃やさらなる引き下げは盛り込まれない事が確実となった。
「第2段階」には中国政府の国営企業に対する補助金など、合意がより困難な問題が含まれる見通しだ。
今回の署名によって米中融和への期待が一段と高まる状況にはなりにくいだろう。
豪州では大規模森林火災が深刻な被害を拡大させている。
豪中銀(RBA)の2月利下げ観測がくすぶっている事も考え合わせると、中東情勢の緊張緩和や米中通商協議「第1段階」の合意期待による豪ドル高・円安は、76円台前半が限界なのかもしれない。
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