いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
12月30日(月)トルコリラ/円
基調
下値警戒
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
備えあれば憂いなし
年末が迫る中、薄商いの市場では為替レートが乱高下しやすくなっている。
本日の東京市場でドル/円が109.00円台まで下落したのも、明日からの年末年始休暇を前にしたポジション調整の動きと見られる。
年末年始といえば、今年1月3日の円急騰劇=フラッシュ・クラッシュが記憶に新しい。
明確な理由はなおも不明だが、トルコリラ/円のロングポジションの大量のロスカットが、円全面高の引き金になった可能性が高いと見られている。
当時とは市場環境が大きく違うため、今回の休暇中にはフラッシュ・クラッシュは起きにくいとの見方も多い。
たしかに、グローバルに株価が下落していた1年前とは「リスク許容度」に雲泥の差がある事は間違いない。
その割りに、円売りポジションが相対的に少ない事もフラッシュ・クラッシュの発生を抑える要因となる。
ただ、数少ない例外がトルコリラ/円だろう。
本邦個人投資家のリラ買い持ち(円売り持ち)は、年始のフラッシュ・クラッシュ当時の水準近くに膨らんでいる模様だ。
東京金融取引所のFX取引=くりっく365では、年始をやや上回る買い越しとなっている。
欧米諸国との関係悪化やトルコ中銀の利下げ観測など、リラ相場を巡る環境は芳しくないだけに、流動性の低下が想定される日本の年末年始休暇中にネガティブ・ニュースが伝わればリラ急落は避けられそうにない。
トルコリラ/円については「備えあれば憂いなし」の心構えが必要だろう。
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