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12月12日(木)ポンド/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・12/12 英総選挙
市場は保守党勝利を見込む、結果は東京市場で判明
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitの方向性を左右しかねない英総選挙(下院)が本日行われる。
ジョンソン首相率いる与党・保守党が過半数議席を獲得できれば、首相とEUの締結した離脱条件に関する協定案が議会を通過する公算が大きくなる。
その結果、英国が来年(2020年)1月末に「合意あり」の離脱に漕ぎ着ける可能性も極めて高くなる。
各種世論調査は保守党の過半数獲得を示しているが、2017年の総選挙ではそうした世論調査の結果がことごとく外れただけに、今回も一抹の不安が残る。
仮に、過半数に届かなければ議会運営の混乱が予想され、展開次第では「合意なき離脱」の目が再浮上する事も考えられる。
ポンドは、保守党が過半数獲得なら上昇、過半数割れなら下落する事になりそうだ。
ただ、過半数獲得でも「辛勝」だった場合、ポンドの上昇は限定的だろう。
「辛勝」でも離脱協定案は議会を通過しようが、その後に行われるEUとの貿易交渉が(造反議員が数名出ただけで)不透明になるためだ。
(1)市場は保守党勝利をかなりの確率で織り込んでいる、(2)下院の定数は650(絶対過半数326)だが、正副議長などを除いた実質過半数は320である、(3)YouGov社の最新予測による保守党の獲得議席は339であった。
これらを踏まえると、保守党が340議席以上を獲得するならポンド高、320-340議席ならポンドは乱高下するも方向感出ず、320議席以下ならポンド安の反応が見込まれる。
なお、選挙結果は日本時間13日8時半頃から選挙区ごとに順次発表され、同12時-14時頃に大勢が判明する見込み。
また、同7時-8時半頃には出口調査に基づく予測議席数が各メディアから発表される。
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