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11月8日(金)カナダ/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・11/8 カナダ10月雇用統計
・国際商品価格、主要国株価
カナダ10月雇用統計に注目
本日は、カナダ10月雇用統計の結果とカナダドル相場の反応に注目したい。
カナダ中銀(BOC)は10月末の金融政策決定会合で、米連邦準備制度理事会(FRB)に倣い「予防的利下げ」を検討したものの、雇用が堅調を維持している点などから利下げを見送った事を明らかにした。
現状では、米中通商協議への楽観的な見方などから、市場が織り込むBOCの12月利下げの確率は15%程度に留まるが、雇用統計の結果次第ではこの確率が上昇する事も考えられる。
なお、カナダ10月雇用統計の主な項目の市場予想は新規雇用者数が1.50万人増、失業率は5.5%、労働参加率は65.7%などとなっている。
最も注目される新規雇用者数は前回の5.37万人増から伸びが鈍る見通しで、今年の平均増加幅である3.98万人も下回ると予想されている。
「ハードル」が低いためネガティブサプライズは起きにくいと見る事もできるが、低い「ハードル」すら越えられなかった場合の衝撃はきわめて大きいという事もできる。
そもそもブレが大きい指標のため、過度な楽観は禁物だろう。
カナダドル/円は10月上旬の80円割れから反発し、約半年振りに83.50円台まで上伸したが、その後は調整が入り、一時82円割れを示現したのち、足元では82円台後半で推移している。
ここから、再度の高値更新を窺うのか、あるいは再調整を余儀なくされるのか、今回のカナダ10月雇用統計がカギとなる可能性がある。
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