トルコリラ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
☆トルコのシリア侵攻、120時間の停戦に合意
・英EUが離脱協定案に合意
☆シリア侵攻、150時間の停戦延長
足元のトルコリラ/円は18円台前半で底堅い
米国がトルコのシリア侵攻に対する制裁を発表した事などから18円台前半に弱含んでいたリラ/円でしたが、17日に5日間(120時間)の停戦に合意すると18.60円台に反発。
英国と欧州連合(EU)が離脱協定案に合意した事もあって、翌18日には18.80円台まで上昇しました。
その後、シリア侵攻の停戦期限が翌日に迫り再び緊張が高まる中、21日には18.40円台に反落しましたが、22日のロシアとの首脳会談後にトルコが150時間の停戦延長を発表すると18.70円台に持ち直すなど、リラ相場は比較的底堅い展開となっています。
目先のトルコリラ/円の注目ポイントは中銀政策金利発表
トルコ中銀は24日に政策金利を発表します。
これまでの2会合で合計7.5%ポイントの大幅利下げを行なってきましたが、市場では今回も政策金利を1.0%ポイント引き下げて15.50%にするとの見方が多いようです。
トルコが多少利下げしても、他の多くの国が低金利政策を採っているため金利面での優位性は変わりありません。
ただ、トルコによるシリア国境への軍事行動を巡り、米国やEUとの関係が悪化する中、トルコ中銀が予想以上の大幅利下げを行えば、同国から国際投資資金が流出する引き金となりかねません。
エルドアン・トルコ大統領が「最短期間で金利をヒト桁台に引き下げる」と息巻いているだけに、トルコ中銀の独立性維持の観点からも政策金利の引き下げ幅に注目が集まっています。
その他、28日から29日にかけてはシリア侵攻の停戦延長期限が到来します。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
17.500~19.250円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆10/24 トルコ中銀政策金利発表
・10/28-29 トルコによるシリア侵攻停戦延長期限
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