豪ドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
☆米中通商合意「第一弾」成立
・米中合意に早くも懐疑的見方が浮上
・RBAが利下げの用意を再表明
足元の豪ドル/円は上昇一服の展開
米中閣僚級通商協議が10日にワシントンで始まり、11日には知的財産や金融サービス、農産品の購入などからなる「第1弾」の通商合意が成立。
15日に予定されていた米国の対中関税引き上げも延期が決まりました。
米中の対立が和らいだ事を受けて豪ドル/円は73.90円台まで上昇して月初来高値を更新しましたが、週明けの14日以降は上値が重く、73円台前半に押し戻されています。
米中の合意が暫定に留まった事で早くも先行きに不透明感が浮上したようです。
また、15日に公表された豪中銀(RBA)議事録で、必要なら追加利下げの用意があると改めて表明した事も重しとなりました。
当面の豪ドル/円の注目ポイントは雇用統計
17日に発表される豪9月雇用統計に注目です。
RBAは、雇用の伸びが今後は緩やかになるとの見通しを示しており、この見通しが利下げの根拠のひとつになっています。
それだけに、今回の雇用統計が弱いと追加利下げ観測が高まる可能性があります。
なお、現時点(16日正午)で、豪政策金利先物が織り込む11月利下げの確率は約40%、12月は約60%となっています。
また、17日にはロウRBA総裁の講演も予定されています。
その他、18日には中国で、7-9月期国内総生産(GDP)など一連の経済指標が発表予定です。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
72.000~74.500円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆10/17 豪9月雇用統計
・10/17 ロウRBA総裁講演
・10/18 中国7-9月期GDP
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