EU離脱「合意に近い」報道でポンド上昇
英国のEU離脱期限が今月の31日(木)に迫るなか、今後の展開に関して情報が錯そうしている。11日(金)には英国のバークレーEU離脱担当相とEUのバルニエ主席交渉官が会談、踏み込んだ議論の開始を確認している。15日(火)に入り、ブルームバーグが「この双方の交渉官を知る事情通の話として、草案での合意に近い」と報じ、英ポンドが主要通貨に対し一段高、「英ポンド/円」で高値139.31円付近まで上値を拡大している。
今後の日程をみると、17日(木)~18日(金)にEU首脳会議が開催予定。19日(土)までに英国のEU離脱に関して何らかの合意と英議会の承認が得られない場合、ジョンソン首相は法律上、10月末の離脱期限の延期申請の必要に迫られる。ここまでの報道等とまとめると、ジョンソン首相は、この19日(土)に臨時の議会招集を検討していると報じられている。
足元では、10日(木)にジョンソン首相とアイルランドのバラッカー首相との協議が進展、「合意に向けた工程を見いだせるとの意見で一致」と伝えられ、英ポンドは堅調さを維持している。予定通り31日(木)に予定通り秩序ある離脱が完了するのか、日々英国発の細かいニュースに右往左往する展開が継続しそうだ。
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元HSBCチーフディーラー
竹内のりひろ氏
明治大学法学部1989年卒、以後一貫して外資系金融機関で為替 /金利のトレーディング歴任。専門はG7通貨及び金利のトレーディング。1999年グローバル金融大手英HSBCホールディングス傘下HSBC香港上海銀行東京支店入行、取引担当責任者(チーフトレーダー)を務め、現在主流となっている、E-commerce(FX.all.com)の立ち上げにも参画。
相場展望をする際、極力、恣意的な自己判断、感情移入を排除する独自のアプローチを持ち、欧州事情にも精通している。2010年に独立し大胆なトレードを日夜行っている。
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