いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
10月10日(木)豪ドル/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
・10/10-11 米中閣僚級通商協議
米中ネタに最も敏感なペアが豪ドル/円
豪ドル/円は、米中通商問題に最も敏感な通貨ペアと考えられる。
中国にとってのプラス材料は中国を最大の貿易相手とする豪州のプラス材料でもあり、豪ドル高要因と捉えられている。
一方、米中の対立緩和は安全資産とされる円にとってマイナス材料であり、円安要因とされる。
つまり、米中通商問題でポジティブなニュースが飛び出すと最も上昇する通貨ペアが豪ドル/円であり、反対にバッドニュースで最も下落しやすいのも豪ドル/円という事になる。
足元の市場の関心は本日からワシントンで行われる米中閣僚級通商協議に向けられている。
それだけに、協議がどんな結果になるにせよ豪ドル/円が大きく反応する可能性が高い。
米中通商協議については、様々な関連報道が伝わっているが、「観測記事」が多く、これらを基に予断を持つのは禁物だろう。
本日話題となった「米国、部分合意の一環で『通貨協定』を検討」などとする報道にしても、米国側の言い分に過ぎず、中国がこれを受け入れる公算は小さいと思われる。
豪ドル/円は73円台への上伸も、71円台への反落もあり得る状況につき、ここはひとまず様子を見るのが無難であろう。