いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
10月8日(火)トルコリラ/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・トルコ軍の動き
・主要国株価、国際商品価格
トルコによるシリア攻撃開始の可能性
トルコリラ/円は、本日早朝に18.30円前後まで下落して9月3日以来の安値を付けた。
シリア情勢を巡る懸念がリラの重しとなっている。
昨日は、トルコと国境を接するシリア北東部から米軍が撤収を開始した。
米国はトルコが「テロ組織」として敵視するクルド人勢力の後ろ盾となってきた経緯があるだけに、米軍の撤収はトルコの同地域への軍事攻撃を容認するものと考えられている。
ところが、トランプ米大統領はその後「一線を越えれば、トルコ経済を壊滅させる」とトルコをけん制。
トランプ大統領の言う「越えてはならない一線」が何を意味するのか定かではないが、トルコは一両日中にもシリア北東部への越境攻撃を開始する構えとされる。
こうした中、仮に攻撃開始が伝われば米国による制裁への懸念からリラが下落する事になるだろう。
ただ、その後はトランプ米政権の反応待ちとなる事も予想され、一旦下げ止まれば急速に値を戻す可能性もある。
当面のリラ相場は神経質な展開となりそうだ。