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その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
10月2日（水） ポンド/円
基調
波乱含み
目先の注目材料
・10/2 英保守党大会（ジョンソン首相演説） ・主要国株価、国際商品価格
Brexit期日まで残り1カ月弱
昨日付の英紙テレグラフによれば、英国のジョンソン首相は欧州連合（EU）に対し、アイルランド国境のハードボーダー（物理的壁）設置回避を保証する「バックストップ（安全策）」条項の代替案の詳細を本日にも提示する見通し。
同紙によると、「4年間は2つの国境」と呼ばれる提案の下で、英領北アイルランドは英国と共にEUとの関税同盟から2021年の移行期間終了時に離脱するが、農産品と工業製品については、EU単一市場ルールに沿った規制に4年間とどまる。
アイリッシュ海を挟み英国と英領北アイルランドとの国境規制、北アイルランドとアイルランド共和国との南北の税関検査という「2つの国境」を基本的に設けるという内容だ。
なお、4年の期間が終了した後は、北アイルランド議会がEU基準に沿った規制にとどまるか、英国の規制に従うか選択できるという。
ただ、アイルランド外相は、ジョンソン英首相の提案をまだ見ていないとしながらも、「合意の基礎になりそうにない」と切り捨てた。
英国の代替案がEU側に受入れられる公算は小さい模様だ。
仮に受け入れられたとしても、英議会の承認というハードルが最後に待ち構えている。
英国の「離脱延期法」に基づけば、10月19日までに英・EU協定案が議会承認を得られない場合、ジョンソン首相はEUに3カ月の離脱延期を要請しなければならない。
英国のEU離脱＝Brexit期日まで残り1カ月弱。出口が見えないBrexit議論が英国内外で続く中、ポンド相場はニュースヘッドラインに振り回されて大振りに上下する場面が増えそうだ。
