カナダドル/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・米中対立懸念の緩和で一時80円台回復
・加GDP良好でも買い続かず
☆米の対中関税第4弾発動でリスクオフ
足元のカナダドル/円は80円台が重い
カナダドル/円は29日に米中の通商問題を巡る対立懸念が和らいだ事を受けて80円台を回復しましたが翌30日には再び80円台を割り込んで反落。
カナダ4-6月期国内総生産(GDP)は前期比年率+3.7%と高い伸びを示しましたが、米国の対中関税第4弾発動を控えてカナダドル買いの動きは長続きしませんでした。
その対中関税第4弾発動が1日に発動されると2日のオープン時に79.40円台まで下落。
3日もドル/円の下落などを背景に一時79.10円台まで続落するなど弱含みの展開となっています。
注目ポイントはカナダ中銀理事会とカナダ雇用統計
4日にはカナダ中銀が政策金利を発表します。
政策金利は1.75%に据え置かれる公算ですが、米国や他国に倣って利下げ姿勢を示すかどうかが声明の見どころとなりそうです。
足元のカナダ経済は、GDPが高い伸びを示し、インフレ率も中銀目標の2.0%で高止まりするなど堅調で、利下げが必要な状況にはありません。
とはいえ、世界的な利下げブームの中、利下げに後ろ向きな姿勢を示せばカナダドル相場が急伸する事も考えられます。
カナダ中銀の舵取りが注目されるところです。
また、6日に発表されるカナダ8月雇用統計も重要なポイントになりそうです。
市場予想は新規雇用者数が2.00万人増、失業率は5.7%となっており、予想より良好な結果ならカナダドル高、弱ければカナダドル安と素直な反応を示すと見られます。
来週までのカナダドル/円の見通し
予想レンジ
78.000円~81.000円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆9/4 カナダ中銀政策金利発表(1.75%に据置きの予想)
・9/6 カナダ8月雇用統計
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