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【トルコリラ円】トルコリラの「内憂外患」

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いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。

8月26日(月)トルコリラ/円

基調
下値不安

目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格

トルコリラの「内憂外患」

トルコリラ/円相場は、週明け26日の取引開始直後に値幅を伴って急落。
一時は16.227円前後まで下値を切り下げて、前週の終値18.278円前後から2円を超える暴落となった。
リラ安の最大の要因は、米中貿易戦争が一段と激しさを増した事にある。
米中は23日に関税の上乗せ合戦に動いたが、トランプ米大統領は「米企業に対し、中国の代替先を即時に模索するよう命じる」と述べた上に、「我々に中国は必要ない。
率直に言えば、中国がいない方が状況はましだろう」とまで言い切った。
米中貿易戦争の激化によって世界経済の落ち込みは避けられないとの見方が広がり、高金利を当て込んだリラ買いが逆流した事で下げが加速したと見られる。
この他、イスタンブール市長解任の噂もトルコリラの急落に繋がったとの見方がある。
トルコのエルドアン大統領は前週に、クルド系の3市長をテロに関与した疑いがあるとして解任。
これを受けて、再選挙で与党候補を破ってイスタンブール市長に就任したイマモール氏も解任されるとの憶測が広がっている模様。
なお、エルドアン大統領は25日の演説で「イスタンブールをテロ組織に任せることはできない」などと発言したとされる。
トルコリラを巡る市場環境は、まさに「内憂外患」の状況にある。
トルコリラ/円相場は、16円台への急落後に買い戻しが入り18円台を回復しているが、このまま下値不安解消とは行きそうにない。