いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
8月15日(木)ドル/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・8/15 米7月小売売上高、米7月鉱工業生産
・8/15 米8月NY連銀製造業景況指数、米8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
・米長期金利、主要国株価
悲観ムードが高まる中で、米重要統計の発表
昨日は、中国7月鉱工業生産が前年比で17年ぶりの水準に低下し、独4-6月期国内総生産(GDP)は3四半期ぶりに前期比マイナスに落ち込んだ。
世界景気の後退(リセッション)に対する懸念が強まる中、米債市場では10年債利回りが2年債利回りを下回る「逆イールド」が発生。
米株式市場ではNYダウ平均が800ドル値下がりした。
為替市場ではリスク回避の円買い圧力が高まり、ドル/円は105円台に押し戻された。
市場に悲観ムードが広がる中、本日のNYタイムに発表される米7月小売売上高や米7月鉱工業生産の結果が注目されそうだ。
市場予想は、それぞれ+0.3%、+0.1%(いずれも前月比)となっており、米国経済の底堅さを示すと見られている。
仮に、そうした予想に反してこれらの指標が悪化すれば、悲観ムードがさらに強まりかねないだけに結果を見極めたいところだ。
特に、小売売上高は米国内総生産(GDP)の7割を占める個人消費に絡む重要統計であり、変動の大きい自動車を除いた数値(予想:前月比+0.4%)など、サブ項目への注目度も高い。
重要統計であるがゆえに、予想以上の好結果なら米国債の「逆イールド」が解消するきっかけになる可能性もある。
なお、本日はNY連銀とフィラデルフィア連銀が取りまとめる8月製造業景況指数の発表も予定されている。
市場の不安や懸念を緩和するのか、あるいは増幅してしまうのか、一連の米経済指標に注目したい。