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【ライフスタイル】ワインと投資の"オイシイ"関係

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日本でもすっかりワインが生活に浸透してきた。
特に、富裕層を中心にプレミアムワインが求められている。
海外では安く仕入れたワインを、希少価値が出たタイミングで高く売却するという投資が盛んだが、日本でもワイン人気が追い風となり、そうした投資に取り組む人が出てきているようだ。
そこで今回は、ワインと投資のおいしい関係について調べてみた。

国内でもワイン人気で愛好家が拡大

低価格で高品質の南米産や国産ワインの台頭で、日本国内でワインを飲む人が増えてきている。
日本ワイナリー協会の調べでは、2016年度の国内のワイン流通量は36.8万キロリットルで、10年前の2006年と比較すると1.6倍になっている。
酒類全体の流通量は下がり続けており、2016年のシェアは4.2%に広がった。

特に富裕層の間では、ビジネスに関する社交の場やホームパーティーなどで、ワインが共通の話題として欠かせない存在なのだそうだ。
おいしいワインと料理を介しての交流は気持ちを前向きにさせ、新たなビジネスチャンスを生み出すことにつながるというのだ。
また、ワインに対する造詣の深さで教養を測られたり、パーティーにどんなワインを持参するかで、その人を見る目が変わってきたりすることもあるという。
こうしたことを背景に、希少価値の高い高級ワインに対する需要は高まりつつあると考えられている。

ワイン投資とは

ワインのもととなる醸造ブドウの質は、天候によって左右され、いわゆる「当たり年」に作られたワインは、高値で取引される。
また、一般に良い状態で保存されたワインは、熟成が進むほど、味や香りがよくなるとされ、古いほど希少価値が高くなる。
ヨーロッパでは昔から、自分で飲むためのワインを余分に購入し、高くなったときに売って現金を作り、また新たなワインを買うという習慣が富裕層の間で存在した。

これが現代のワイン投資につながっている。
若いワインを安いうちに購入し、ワインセラーやワインカーヴで熟成させ、価値を高めてから市場に出すことで利益を得るのだ。
現物資産のため、資産価値がなくなることはなく、売却できないときは、自分で飲んだり、プレゼントにしたりと、使い道に困らないことや、食品なのでインフレに強く、分散投資に向いていることがメリットとして挙げられる。

一方のデメリットは、熟成に時間がかかるので、短期で動かすことができないことだろう。
また、商品は、輸入品がほとんどなので、売却時の為替レート次第で損失が出る可能性がある。
このほか、日本は地震大国なので、災害による破損リスクが高めになることだろう。

投資用にワインを購入する際のポイントは4つあるそうだ。
最も重要なのは、本物であることの証明として、木箱入りで買うこと。
2つ目がヴィンテージ(収穫年)。
同じ銘柄のワインでも、ヴィンテージかどうかで、価格は大幅に変わってくる。
3つ目は世界で最も影響力のあるワイン評論家、ロバート・M・パーカー・Jr.氏によって評価される100点満点の評価(パーカーポイント)で高評価なもの。
最後はダブルマグナムやアンペリアルなどサイズが大きくて希少性の高いものを選ぶ。
こうした条件を満たせば、まず間違いないとされている。

間違いのないワイン

2014年10月、香港で行われたオークションで、ブルゴーニュ産の銘柄、ロマネ・コンティのボトル114本が、日本円に換算して約1億7740万円と、史上最高値がついたことが報じられ、大きな話題を呼んだ。
単純計算すると、グラス1杯で20万円近くすることになる。
オークションの主催者は落札者の名前を明らかにしていないが、落札したのは中国人投資家とみられている。

ところでワインにはどんなブランドがあるのだろうか。
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュという名前は誰でも聞いたことがあるのではないだろうか。
これはフランスの3大銘醸地で、それぞれ「ボルドー5大シャトー」、ロマネ・コンティ、クリュッグなどがよく知られている。

「ボルドー5大シャトー」は世界トップクラスの品質を誇り、このうちの4つは1855年のパリ万国博覧会で行われた格付けで「第一級」の称号を与えられている。
筆頭格の『シャトー・ラフィット・ロスシルド』は世界最高峰の名に恥じないエレガンスで他を圧倒。
『シャトー・マルゴー』は「フランスワインの女王」との異名を取り、ヘミングウェイがこよなく愛したことや、小説「失楽園」で有名に。
不作知らずで、供給が安定的なのが、『シャトー・ラトゥール』、ボルドー最古の歴史を誇る『シャトー・オー・ブリオン』は、フランス革命とナポレオン戦争終結後のヨーロッパの秩序再建と領土分割を目的とした1814年のウィーン会議での晩餐会で提供され、「フランスを救った救世主」とまで呼ばれた。
1973年の格付けで昇格した『シャトー・ムートン・ロスシルド』は、毎年その時代の著名画家に描かせているエチケット(ラベル)は、コレクターにも人気だ。

おいしいワイン投資

さて今回は投資と関係の深いワインについて色々と調べてみた。
ここで紹介した知識は、ほんのわずかなものに過ぎない。
ワインの歴史や背景を知れば知るほど、その奥の深さに驚かされる。
自分なりに知識を深めて、投資対象となるワインを発掘するプロセスは、一般的な金融商品に対する投資にはない楽しさをもたらしてくれるだろう。
ワインはインフレに強い現物投資のひとつ。
株やFXとは異なる値動きを示すので、分散投資にも利用できると言える。
"オイシイ"のは飲むときだけにとどまらない。
これがワイン投資の魅力ではないだろうか

PickUp編集部