トルコ国内へのミサイルシステム「S400」配備にからみ、アメリカは最新鋭の戦闘機F35について、トルコへの売却計画を凍結すると発表した。以前よりF35のトルコ人パイロットへの訓練参加が見送られることや、トルコ国内でF35部品の製造を打ち切ることなどが発表されていたが、さらに踏み込んだ内容となった。
売却凍結と同時に、アメリカとトルコの軍事的な協力は継続することが表明されている。
また、米議会が権限を持つ「敵対者に対する制裁措置法」(CAATSA)による制裁については現時点で発表はされていない。
トルコはEUとの関係もギクシャクしている。
トルコは5月から地中海でのガス田採掘に向けた作業をはじめたが、キプロスの排他的経済水域であるため、EUはこれまで「違法行為」として非難していた。そんな中、EUは15日に対抗措置を決めた。政府高官の協議取りやめや、EUからの財政支出が削減などがその内容となる。
トルコはキプロスを「国として認めていない」という立場であり、EUとの対立は長引きそうだ。
そんな中、トルコリラ/円は比較的堅調に推移している。
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