午前の為替予想は… 弱含みもクロス円の上昇が下支えに
作成日時 :2025年6月13日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
142.800-144.300円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.7%下落。トランプ米大統領が多くの国に対する関税率を今後数週間のうちに一方的に設定する可能性があると表明したことで早々に144円台を割り込むと、米5月生産者物価指数(PPI)がインフレの落ち着きを示したことを受けて143.19円前後まで下値を拡大した。なお、ドルはユーロに対して3年8カ月ぶりの安値を付けたほか、ポンドに対しても3年4カ月ぶりの安値を更新。「ドル離れ」の動きは継続しているが、ドル売りの受け皿として選好されるのは円より欧州通貨という展開も続いている。その結果としてユーロ/円などのクロス円が堅調に推移しており、これがドル/円の下値をある程度支える要因となっているようだ。
本日もドルの上値は重いと考えられるが、円の上値も限定的だろう。日本政府は、16日にカナダで開幕するG7首脳会議(サミット)の期間中に石破首相がトランプ大統領と会談を行い通商合意を目指すと報じられている。そうした観測も円高圧力を抑えると見られ、本日のドル/円相場は底堅い展開が予想される。
今朝 最新のドル/円チャート
レポートの本編は「外為どっとコムレポート」でチェック

神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。