ドル円、一時150円台へ上昇…FOMCではドットチャート、FRB議長の発言に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ：148.600-150.800円
東京市場のドル/円は、149円台後半へ強含む展開。日銀金融政策決定会合では市場予想通り金融政策の現状維持が決定されました。直後は上下しましたが、米長期金利が持ち直したことなどから149.80円台へ切り返しています。
植田日銀総裁の記者会見では、「基調的な物価上昇率、徐々に高まってきているがなお2％下回っているとの認識に変化ない」などの発言を受けて一時150.02円前後と3月5日以来の高値を付けました。ただ、発言内容はハト派でもタカ派でもない中立的と見られその後は上値の重い展開となりました。また、トルコのイスタンブール市長が拘束されたとして政治リスクの高まりからリスク回避の動きが出たこともドル/円の重しとなりました。
今夜の米連邦公開市場委員会（FOMC）では政策金利の据え置きがほぼ確実視されています。そのため、今後の利下げペースを巡り連邦準備制度理事会（FRB）メンバーによる金利見通し（ドットチャート）やパウエル議長の記者会見が注目されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/19（水）
20:00 南ア1月小売売上高
20:30 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
21:00 デギンドスECB副総裁講演
22:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
22:00 エルダーソンECB専務理事講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
27:00☆FOMC政策金利
27:00☆FOMC経済・金利見通し
27:30☆パウエルFRB議長記者会見
29:00 米1月証券投資
3/20（木）
06:45☆NZ10-12月期GDP
09:30☆豪2月新規雇用者数
09:30☆豪2月失業率
10:00 中国1年物/5年物ローンプライムレート
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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