ドル円、一時149円台…米景気減速懸念がくすぶる中で米2月小売売上高に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ:147.500-149.600円
東京市場のドル/円は、強含みの展開。序盤に148.40円台へ弱含む場面もありました。ただ、日本の株高や米長期金利の持ち直しなどを背景に午後には149.10円前後まで切り返しました。欧州市場では米長期金利が再び低下したことでドル売りが強まると148.60円台まで押し戻されました。
米景気減速懸念くすぶる中で、今夜は米2月小売売上高に注目が集まります。市場予想は前月比+0.6%、自動車を除いた売上高は+0.3%と天候の影響などから減少した前回(-0.9%、-0.4%)の反動により強めの結果が予想されています。強めの予想をさらに上回る結果となればドル/円は149円台の上値を探る展開となりそうです。一方で予想を下回るようだと景気減速懸念が再燃しかねず、147円台へ押し戻される可能性もあるでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、146.50円台を下値に安値を切り上げる展開となっています。149円台では上値を抑えられていますが、20日線を明確に突破する動きとなれば150円を視野に上昇の勢いを強める可能性があります。一方で、10日線を再び割り込むと下値リスクが高まるでしょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/17(月)
21:15 カナダ2月住宅着工件数
21:30 米3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30☆米2月小売売上高
23:00 米1月企業在庫
23:00 米3月NAHB住宅市場指数
----- OECD経済見通し
----- ユーロ圏外務相理事会
3/18(火)
08:15 ハンターRBA総裁補講演
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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