
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2025年1月31日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya
執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のNZドル/円は6カ月ぶり安値へ下落
週明け3日、86.40円台で取引を開始したNZドル/円は、85円台に差し込む場面もありながら翌4日にかけて87.40円台へと反発。トランプ米大統領がメキシコとカナダに対する関税の発動を土壇場で延期したことで市場心理が改善する中、NZドル買い・円売りが入った模様です。ただ、5日になると日本の賃金統計や経済閣僚の発言による日銀の利上げ観測を背景に円買い主導で反落。6日も日銀審議委員の発言がタカ派的だったとして円買いが継続すると、再び85円台へと下落しました。7日の東京市場ではドル/円相場が一時151円台を割り込んだ動きにつれて2024年8月以6カ月年ぶりに85.67円前後まで下値を切り下げましたが、その後はショートカバーと見られる動きで86円台を回復しています。
今週のNZドル/円の注目ポイントはインフレ期待
2月13日(木)にメキシコ中銀が四半期に一度のインフレ期待に関する調査結果を発表します。翌週19日(水)に行われるNZ中銀(RBNZ)の金融政策委員会(MPC)において政策判断に影響する可能性があるため注目です。なお、前回の調査(2024年11月発表)では1年先のインフレ期待が2.05%と2021年以来の水準に低下。一方、2年先のインフレ期待は2.12%と前回(2.03%)から上昇しました。市場では、RBNZが政策金利を今回も50bp(0.50%ポイント)引き下げて3.75%にするとの見方が優勢です。ただ、RBNZは50bpの利下げを決めた前回(昨年11月)のMPCで、政策金利の見通しについて25年4-6月期に3.8%前後、25年10-12月期に3.6%前後へ低下する見込みだとして、利下げペースの鈍化を示唆しています。昨年8月以降合計で125bpの利下げが行われた影響から仮にインフレ期待が大きく上昇するようなら、利上げ幅が50bpではなく25bpに縮小するとの観測が浮上する可能性もあるでしょう。
来週のNZドル/円の見通し
予想レンジ
84.5000円~88.000円
基調
方向感模索
今週の注目ポイント
☆2/13 RBNZインフレ期待
・主要国株価、国際商品価格
メキシコペソ/円(MXN/JPY) FX為替レート・チャート
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
