ドル円、円安加速で155円も視野に?日銀総裁や財務官による発言に注意
欧米時間のドル/円予想レンジ:151.600-153.200円
東京市場のドル/円は、152円台へ上昇する展開。序盤に151円台を僅かに割り込みましたが、米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まりました。欧州市場でも流れを引き継ぎ一時152.56円前後と7月31日以来の高値を付けました。
足元では、米利下げペースの後退が意識されていることなどから米長期金利が上昇しドル高地合いとなっています。そうした中で、ドル/円は200日移動平均線を上抜けて152円台へ上昇しました。今夜はボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事やバーキン米リッチモンド連銀総裁による講演が予定されています。金融政策に絡む発言によって米長期金利に動きがあればドル/円相場にも影響を及ぼすでしょう。また、本日からG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されています。植田日銀総裁や三村財務官による記者会見などでの発言が突発的に伝わり材料視される可能性があるため注意が必要です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、200日移動平均線を上抜けたことやRSIが上昇していることなどから上値を試しやすい相場展開となっています。チャートポイントである152.00円を突破したことで次のターゲットは155円となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/23(水)
22:00 ブリーデンBOE副総裁講演
22:00 ボウマンFRB理事講演
22:45☆カナダ中銀政策金利
23:00 ユーロ圏10月消費者信頼感・速報値
23:00 米9月中古住宅販売件数
23:00☆ラガルドECB総裁講演
23:00 レーンECB専務理事講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
24:30 チポローネECB専務理事講演
25:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
25:00 エスクリバ・スペイン中銀総裁講演
26:00 米20年債入札(130億ドル)
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
27:15 クノット・オランダ中銀総裁講演
27:45☆ベイリーBOE総裁講演
28:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
----- ドイツ銀行7-9月期決算
----- テスラ7-9月期決算
----- G20財務相・中央銀行総裁会議(~24日)
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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