株式会社トレジャリー・パートナーズ社が日経平均株価と米株市場についてまとめたデイリーレポートです。
前営業日の日本株式市場の振り返り
5日の日経平均株価は続落、前日比▲347.29円、▲0.89%となる38,490.17円で大引け。
インド総選挙の結果により同国の代表的な株価指数であるSENSEXが一時8%超の下落を記録したこともあり日経平均株価は時間外で下落、前日の終値より183円安い38,654円で寄り付き。序盤は下値を試す展開で38,400円を割り込むと、38,344円を記録。しかし38,350円レベルで何度も支えられると次第に反転し、38,520円まで値を戻して前場クローズ。
後場は中国本土の主要株価指数が下落へと転じるなか、日経平均株価は再度38,350円台まで下押す局面も見られたが、このレベルでは支えられて引けに掛けて反発、38,490円まで値を戻して大引け。
業種別ではメーカーによる量産に必要な認証を巡る不正もあり、自動車が引き続き弱い。また同業種を支える立場にある、銀行や商社も軟調な推移が続いている。また米国では好調な半導体銘柄も日本ではまちまちな点は気になるところ。
個別の大型株では東京エレクトロンが▲90.2円、リクルートが▲38.9円、レーザーテックが▲37.9円、アドバンテストが▲22.0円、それぞれ日経平均株価を押し下げた。一方でソフトバンクグループが+81.8円、同指数を下支えした。
なお日経平均株価CFDは、米国株式市場の大幅な上昇をうけて今朝6:00頃に38,944円で取引されており、6日の東京株式市場は大きく上窓をあけてオープンしそうな状況。
前営業日の米国株式市場の振り返り
5日の米国株式市場は主要3指数が揃って上昇。特にハイテク銘柄が強い。
21:15に発表された米国5月ADP雇用統計は非農業部門雇用者数増減が+15.2万人と予想比でも、実数としても物足りない数値。ただこの指標を受けての相場の反応は限定的に留まった。
週初から続いている米長期金利のじり安の展開が追い風となり、SP500指数は前日比+24ドルの5,314ドルで寄り付き。その後にカナダ中銀が政策金利を0.25%引き下げ4.75%に設定したこともあり、米長期金利じり安の展開が続いた。
23:00に発表された米国5月ISM非製造業景気指数は53.8と予想比でも実数としても強く、且つ前月の49.4から大幅に改善したこともあって米長期金利が上昇、ドル高、SP500指数は初動で5,298ドルまで下げたものの、基本的には前向きな材料のため次第に買い戻され午前のうちに5,332ドルまで上昇した。
NY午後は買い戻しが優勢。ISMの結果をうけた米長期金利の反発は続かず、次第に下げに転じ4.30%を明確に下回るなかで、SP500指数は5,354ドルまで上昇、そのまま同レベルで高値引け。
当日は強い米国5月ISM非製造業景気指数をうけてITが+2.68%、通信サービスが+1.51%と強かった。他に工業も+1.00%と好調。
個別の大型株ではエヌビディアが+5.16%と好調で、時価総額で3兆ドルを突破、アップルを上回る時価総額を記録した。その他の半導体銘柄も軒並み好調。他にメタが+3.79%、マイクロソフトが+1.91%と大きく上昇した。
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本日の注目点
① ECB金融政策決定会合。過去のラガルドECB総裁の発言によれば今回▲0.25%の利下げはほぼダンディールであるため、次回以降の会合に向けた考え方などに注目が集まる。
② 先進各国の利下げがどのように市場に影響を与えるか?カナダも利下げへと転じたが、全体的には利下げの流れが続きそうで、これが株式市場の追い風になるか、それともクロス円の売り材料となりリスクオフを誘発するのか?継続してモニターしたい。
③ 米国経済指標。本日は新規失業保険申請件数をはじめ、5月チャレンジャー人員削減、1-3月期労働生産性の改定値が発表予定で、それぞれ確認しておきたい。
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