ドル/円、157円台でもみ合い…英米3連休前でNY終盤にかけて動意が薄くなるか
東京市場のドル/円は、小動きの展開。前日高値（157.19円前後）が意識されて157.10円台で伸び悩みましたが、下値も限定的で157.00円を挟んだ小幅なレンジでの推移が続いています。
市場は米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げが年内1回程度にとどまるとの見方に傾きつつあり、ドル/円は157円台の上値を探る展開となっています。ただ、本邦政府・日銀による円買い介入が入ったと思われる水準（157.50円付近）では値動きが不安定化する可能性もあるため注意が必要です。なお、英国・米国の三連休を前にNY市場終盤にかけては動意が鈍ることも考えられます。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、20日線がやや下向きに変化しましたが、10日・80日線は上向きを維持しています。また、RSIが上昇しているため上昇基調に変化はないと見ます。前日は、61.8％戻し157.00円水準を上値抵抗に上ヒゲを伸びしましたが、終値で突破すれば次の節目158.00円を視野に入れた展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
5/24（金）
18:15 ナーゲル独連銀総裁講演
19:15 デコス・スペイン中銀総裁講演
21:00 メキシコ4月貿易収支
21:30 カナダ3月小売売上高
21:30☆米4月耐久財受注
22:35 ウォラーFRB理事講演
23:00 米5月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
24:25 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
----- G7財務相・中央銀行総裁会議（～25日）
5/27(月)
09:05☆植田日銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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