ドル円一時急落、介入の見方広がる
今週初めのドル円は先週末からの上昇が続く中、158円目前でスタートしました。
先週末、日銀が政策金利の据え置きを決定したことでドル買いが強まり、ドル円は158円を超えて大きく上昇しました。
日本が祝日となる週明けの29日(月)午前には一時160円台前半まで上値を伸ばしましたが、午後には155円台へと急落し、日本政府・日銀による円買い介入が行われたとの見方が広がりました。
その後157円台へと持ち直したものの、再び154円台半ばまで下落するなど荒い動きとなりました。
30日(火)は再び上昇基調となり、米1-3月期四半期雇用コスト指数が予想を上回ったことでドル買いが加速して、1日(水)には158円目前まで上伸しました。
その後はやや失速し、2日(木)未明に米FOMCで政策金利の据え置きが決定されたことが伝わるとドル売りが強まり、ドル円は157円付近まで値を下げました。
その後157円台半ばまで持ち直したものの、午前5時過ぎに大きく円高に振れて153円付近まで急落し、市場では政府・日銀が再び介入を行ったとの見方が広がりました。
介入への警戒感が続く中、2日午前には買い戻しが進んで底堅い動きとなり、ドル円は一時156円台へと待ち直しました。
今週のドル円は一時34年ぶりの160円台乗せを達成するも、日本政府・日銀の円買い介入と見られる動きで急落するなど、乱高下する展開となりました。
注目されていた米FOMCはおおむね市場予想通りの結果となりましたが、為替介入と見られる動きが複数回あったことでドル円相場は大荒れとなり、政府・日銀と市場の攻防が続く中で今後も不安定な相場展開が予想されます。
来週は日本が連休となる中でドル円関連の重要イベントが少なく、普段それほど注目度が高くない指標にも神経質に相場が反応する可能性に注意が必要となりそうです。
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