ドル/円、151円台後半でもみ合い…米3月雇用統計待ちムード漂う
東京市場のドル/円は、151円台後半で小動きの展開。新規手掛かり材料に乏しく20銭弱のレンジ内で推移しました。その後、 欧州市場では151.75円前後まで強含むも本邦当局による円買い介入への警戒からか伸び悩んでいます。
<鈴木財務相>
・円安について、高い関心もって注意深くみていく
<連合の春闘賃上げ率>
・3次集計は5.24%(2次集計は5.25%)
今夜は、米3月チャレンジャー人員削減数と米新規失業保険申請件数が発表されます。前日の米3月ADP全国雇用者数が予想を上振れたこともあり米労働市場の堅調さを確認する上で結果が注目されます。ただ、市場の関心は明日の米3月雇用統計に向かっています。そのため、ドル/円は151円台後半を中心に方向感の出にくい相場展開が続きそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線が支持となり底堅い相場展開となっていますが、151.90-152.00円の上値抵抗が強く意識され伸び悩んでいます。引き続き151円台でのレンジ推移が続くと考えられます。なお、長らくレンジ推移が続いているだけに上下どちらかにブレイクすれば大きな値動きに繋がる可能性があります。特に上昇基調であるため152.00円を突破した場合には上昇の勢いが強まるでしょう。本日もレンジメインで考えたいですがレンジをブレイクした際には注意が必要です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
4/4(木)
20:30☆米3月チャレンジャー人員削減数
20:30 ECB議事録
21:30 カナダ2月貿易収支
21:30 米2月貿易収支
21:30☆米新規失業保険申請件数
23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
25:15 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
25:45 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
27:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
4/5(金)
08:20 ムサレム・セントルイス連銀総裁講演
08:30 クーグラーFRB理事講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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