ドル/円、151円台で底堅い…為替介入は水準よりも過度な変動か
東京市場のドル/円は、小動きの展開。日本政府による円安けん制を受けて151.00円台まで円買いが先行しました。しかし、その後は米長期金利が上昇したことで151.40円台へ持ち直すなど値幅は限られました。
<神田財務官>
・為替防衛ラインについて-水準は意識していない、水準よりも過度な変動かどうか総合的に勘案
・どのような状況でも投機による過度な円安はよくない
・行き過ぎた円安にはあらゆる手段排除せず適切な行動をとる
・投機による円安は国民経済に悪影響
・今の円安の動きはファンダメンタルズに沿ったものでなく投機によるもの
今夜は複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官による講演が控えています。市場では、6月にも利下げが始まるとの見方が広がりつつあります。そうした中でボスティック米アトランタ連銀総裁は年内の利下げを1回と予想するなど、FRB高官の利下げに対するスタンスはそれぞれ微妙に異なるようです。今夜のクック理事らの見解にも注目が集まりそうです。市場の利下げ見通しに影響があるようだとドル/円相場にも動きが見られる可能性もあるでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線が20日線を上抜けたことで強気のパーフェクトオーダーが形成されました。足元では151円台で底堅い推移が続いており152円台に向けて上昇できるか注目です。万一、反落したとしても151.00円や150.50円付近が下値支持として意識されるでしょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/25(月)
21:25☆ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
22:05 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
23:00☆米2月新築住宅販売件数
23:15 マン英MPC委員講演
23:30☆クックFRB理事講演
26:00 米2年債入札(660億ドル)
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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