欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は伸び悩みか、日米政策差で強含みも為替介入に警戒」
20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日本銀行のハト派寄りの政策方針で円売り地合いは継続。また、引き締め的な米金融政策が見込まれ、ドル買いに振れやすい。ただ、日本の為替介入が警戒され、151円台は上値が重いだろう。
日銀は今後も緩和的な政策方針を維持するとの見方から、前日は円売り先行。また、この日発表された住宅関連指標の改善で過度な減速懸念を弱め、米金利高・ドル高基調に。ユーロ・ドルは1.0860ドル台を上値に伸び悩み、ドル・円は151円を目指す展開となった。本日アジア市場は東京休場で薄商いだが、日銀の政策決定を受けた円売りが継続。米金利安でドル売り先行も、ドル・円は151円台に水準を切り上げた。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では現行の政策を維持する公算。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)当局者による金利見通し(ドットチャート)で年内の利下げサイクル入りは確実も、開始時期は後ずれの可能性もある。景気回復ペースからも欧州やオセアニアの主要通貨よりドルに買いが入りやすい。ただ、ドル・円は152円を目指す展開なら日本の為替介入が警戒され、ドルは早めの利益確定売りが上値を抑えるとみる。
通貨別分析
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