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金(ゴールド)、市況と分析「米PPIで利下げトーンダウン、金は下落」2024/3/15

 

金

金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

金(ゴールド)市場の値動きまとめ

3月15日のニューヨーク商品取引所(COMEX)における金先物市場は反落した。金先物4月限の終値は1オンス=2167.50ドルと、前営業日比13.30ドル(0.61%)の下げ値となった。

金価格が下落した主因は、前日発表の2月米生産者物価指数(PPI)の伸び率が加速したことが嫌気されたためだ。PPIの結果は、先に発表された消費者物価指数(CPI)とあわせ、米国におけるインフレの根強さを浮き彫りにした。

これにより、米連邦準備理事会(FRB)による利下げに対する慎重姿勢がさらに裏付けられた形となった。FRBは、政策金利引き下げの前提条件として、物価上昇率が2%目標に確実に向かう証拠を求めている。

金相場の序盤、時間外取引でドル安の一服から買い支えられ、2181.30ドルまで値を上げた。しかし、アジア市場後半からドル高を意識した売り注文が優勢となり、下げ足を強めた。ニューヨーク時間に入ると一気に2157.00ドルまで下落した。

取引終了後の時間外取引では2166ドル前後で推移した。総じて、インフレ懸念が利下げ観測を後退させる形となり、金価格は調整の様相を呈した。

一般に、金などの無利息の投資商品は低金利環境で比較的堅調に推移する。そのため、投資家は通常、利下げ前に買い始める傾向にある。しかし本日は、利下げが遠のいたとの見方から売りが優勢となった格好だ。

最新の金(ゴールド)CFD 日足チャート

30分足チャート

金

日足チャート

金

金(ゴールド)CFDについて、テクニカル分析では、単純移動平均線(10日)の近くまで価格が下がってきており、上昇トレンドが継続するか否かの「分かれ道」にある。相場の過熱感をはかるRSIは、100を付けたあとの下落中である。
※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。

金スポット 株価指数・商品CFDチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム

金(ゴールド)の上昇・下落要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

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