執筆日時:2024年3月11日12時10分
執筆者 :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人
※チャート:ドル/円-15分足 外為どっとコム「ネオチャート」
米失業率悪化、米国の年内利下げ開始余地広がる
3月8日に発表された、米国の2月非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想が20.0万人増のところ、27.5万人増と予想を上回りました。しかし、前月比が大きく下方修正(初回35.3万人→22.9万人)されたほか、失業率が3.9%へ悪化。また、時間給の伸びも前月比で0.1%に留まるなど、労働市場の減速が意識されました。米金融当局が年内に利下げに踏み切る余地が広がった感じです。
結果を受けて米ドル/円は瞬間、147.475円付近まで上昇したものの、NFPの下方修正や失業率悪化を受けて146.474円まで下落しました。また、株式市場は雇用統計を受けて買いが先行したものの、エヌビディアが高値から6%超急落すると、投資家心理が圧迫されてダウ平均株価は3日ぶりに反落。68.66ドル安い38722.69ドルで引けました。
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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)
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